新エースとして西武投手陣を引っ張る
西武の菊池雄星投手が、2018年オフにもポスティングシステムを利用し、メジャー移籍の可能性があると報じられた。
菊池は花巻東高時代からメジャーへの興味を示しており、同校3年時のドラフト前には、実際にメジャー球団からも熱心な誘いを受けた。しかし、メジャーへのダイレクト挑戦は封印。NPBドラフトでは6球団が競合し、西武が交渉権を引き当てた。
ただ、プロ入り後は故障にも苦しみ順風満帆とは行かなかった。プロ1年目の南郷春季キャンプから視察してきたが、神経質な一面があり、長きに渡り理想と現状のギャップに苦しんできた印象を受ける。
それでも、プロ7年目の昨季は開幕投手を務め、初の2ケタ勝利となる12勝(7敗)をマーク。シーズン終盤は若手捕手・森友哉ともバッテリーを組み、中心選手としての自覚と振る舞いを垣間見せた。
メジャーに挑戦する条件のひとつに連続での2ケタ勝利が挙げられているが、岸が去ったあとの新エースとして、2ケタ勝利は達成してもらわなければ困る数字。また勝利数同様、イニング数にもこだわってほしい。
菊池は昨シーズン初めて規定投球回に到達したが、その数はギリギリ到達の143回。夏場に右脇腹を痛め約1カ月半離脱。その他、左足、左手指のマメの影響で早期降板するケースもあり、イニング数が伸びなかった。
今季からは先発ローテーションの柱として、白星とともにイニング数もしっかり稼ぎたい。辻新体制となる投手陣をけん引し、1年間戦えるタフな投手として憧れのメジャー挑戦を果たしてほしいところだ。