糸井の交流戦成績
オリックスからFA宣言し阪神へ移籍した糸井嘉男。パ・リーグとセ・リーグの配球の違いに、対応できるか気になるところ。
日本ハム、オリックス時代はセ・リーグ球団との対戦といえば、交流戦のみだった。交流戦での通算成績は、184試合に出場して、打率.311、19本塁打、79打点、37盗塁。交流戦で打率3割を超えたシーズンは、6度あった。
レギュラーに定着した09年からの3年間は、09年が打率.372、10年が打率.353、11年が打率.351と3割5分を超えるアベレージを残した。09年は打率(.372)、本塁打(4本)、打点(17打点)の3部門で、交流戦の自己最高成績を収めている。
【交流戦通算成績】
184試 率.311 本19 点79 盗37
広島、巨人に苦戦
交流戦でセ・リーグの球団からよく打った糸井だが、ここ2年の成績でみると、15年が打率.226、16年が打率.231と低調な成績に終わった。打率が低かった原因に巨人戦と広島戦が挙げられる。
広島戦
15年:3試 率.083 本1 点1
16年:3試 率.154 本0 点0
巨人戦
15年:3試 率.091 本0 点0
16年:3試 率.000 本0 点0
特に巨人戦は、この2年間で打率.050(20-1)と抑え込まれた。この2年間の対戦別成績では、昨季自身初の2ケタ勝利を記録した田口麗斗に.000(6-0)、先発候補の大竹寛に.000(4-0)だった。田口は今季も先発ローテーションで投げる可能性が高く、シーズンが始まる前に攻略の糸口を見つけたいところだ。
昨季リーグ優勝した広島に対して、通算打率は.346(107-37)を記録するが、ここ2年は打率.120(25-3)と落ち込む。抑え込まれた原因に広島投手陣のレベルがあがったこともあるが、糸井を徹底的に研究したこともあるのではないだろうか。
チーム単位でみても広島はオリックスに対して、14年まで15勝28敗と大きく負け越す苦手の相手だった。しかし15年からの2年間は、広島が6勝0敗と1度も負けていない。オリックスに勝利するためのひとつに“糸井封じ”を徹底したことも十分考えられそうだ。
一方で、中日は通算打率.389と得意にする。今季は打率.250(12-3)だったが、13年と15年はいずれも打率.500を記録する活躍を見せた。打率(.389)、本塁打(6本)、打点(23)は球団別の通算の対戦成績では最も良い。
パ・リーグ時代は6年連続打率3割、14年に首位打者に輝くなど、常に好成績を残してきた糸井。新天地の阪神でも、日本ハム、オリックス時代のような活躍を見せることができるだろうか…。