島内のシーズン9本塁打が最高
球団創設13年目を迎える今季、球団史上初となる生え抜き野手の2ケタ本塁打達成に期待がかかる。
楽天の日本人野手のシーズン最多本塁打は、07年に本塁打王に輝いた山崎武司の43本。山崎武は楽天加入後、6度チーム最多本塁打王になっているが、中日、オリックスでもプレーしており、生え抜きではない。
ドラフト会議でプロ入りした生え抜き選手に限ると、島内宏明が昨季記録した9本だ。島内は昨季9月12日のオリックス戦で、楽天生え抜き野手の壁となっていた“8本の壁”を越えた。10本を越える可能性はかなり高かったが、そこから島内が出場した17試合で1本塁打を記録することができなかった。
長打が魅力の中川大志に期待
長打を打てる選手がいないわけではない。山崎と同じ愛知県出身の中川は、長打力が魅力な選手だ。二軍では11年と13年にイースタンリーグの打点王、13年に本塁打王に輝き、昨季も二軍で9本塁打、56打点の成績を残した。
一軍でも15年に62試合に出場して、プロ初本塁打を含む5本塁打、昨季は9月4日のソフトバンク戦で満塁本塁打を記録するなど2本塁打を放った。楽天には数少ない長距離砲。我慢して1年間一軍で起用すれば、2ケタ本塁打を記録することも期待できる。梨田昌孝監督が起用したいと思うようにするためには、キャンプ、オープン戦から結果が求められる。
ちなみに山崎は9年目で自身初となる2ケタ16本塁打を記録し、10年目に39本塁打を放ち本塁打王に輝いた。中川も同じ道を歩むことができるだろうか。
その他にも、昨季二軍でチーム2位の13本塁打を放った内田靖人、昨季代打で存在感を示した枡田慎太郎などもいる。今季こそ楽天生え抜き野手の“2ケタ本塁打の壁”を越えてほしいところだ。
楽天の年度別生え抜き最多本塁打
【2005年】なし
【2006年】
塩川達也 1本
【2007年】
草野大輔 8本
【2008年】
横川史学 4本
【2009年】
草野大輔 7本
【2010年】
聖沢諒 6本
【2011年】
横川史学 4本
【2012年】
枡田慎太郎 5本
【2013年】
枡田慎太郎 8本
【2014年】
岡島豪郎、西田哲朗 7本
【2015年】
中川大志 5本
【2016年】
島内宏明 9本