日本ハムのドラ1では大谷、有原が活躍
昨年のドラフト会議では高校生組が藤平尚真(楽天)、今井達也(西武)、寺島成輝(ヤクルト)、堀瑞輝(日本ハム)、大学生組が田中正義(ソフトバンク)、佐々木千隼(ロッテ)、加藤拓也(広島)、吉川尚輝(巨人)、浜口遥大(DeNA)、大山悠輔(阪神)、柳裕也(中日)、社会人組は山岡泰輔(オリックス)がドラフト1位指名を受けた。
多くのドラフト1位ルーキーたちが入寮し、プロ野球生活の第一歩を踏み始めている。そんな彼らが、どのような活躍を見せるか気になるところ。ここでは、最近5年間で日本ハムからドラフト1位指名を受けて入団した選手たちが、1年目にどのような成績を残したのか振り返っていきたい。
この5年間でみると、12年ドラ1・大谷翔平、14年ドラ1・有原航平の2人が1年目から活躍した。投手と野手の“二刀流”・大谷は、野球評論家から厳しい声があがったが、投手で3勝、野手では3本のアーチを描いた。2年目以降は、投手・野手ともにチームに欠かせない存在感を発揮し、昨季は投手で10勝、野手で22本塁打を記録するなど、リーグ優勝に大きく貢献した。3月に行われる第4回ワールドベースボールクラシックの日本代表にも選出されており、球界を代表する選手に成長している。
4球団から1位指名を受け日本ハムに入団した有原は、故障で開幕に間に合わなかったものの、5月途中に一軍に昇格すると、8勝をマーク。防御率は4.79だったが、新人王に輝いた。そして2年目の昨季はチームで唯一規定投球回に到達し、11勝をマーク。大谷とともに先発ローテーションの一角を担った。
その他、最近5年間のドラフト1位の1年目成績は以下の通り。
最近5年間のドラ1の成績
【2012年】
菅野智之
→入団せず
【2013年】
大谷翔平(花巻東高)
1年目成績:13試 3勝0敗 防4.23[投]
1年目成績:77試 率.238 本3 点20[打]
☆ドラフト当時メジャー挑戦を希望していた大谷だが、単独1位指名した日本ハム入り。大谷は投手と野手の“二刀流”としてプレー。多くの評論家が二刀流に反対する中、大谷は投手で3勝、野手では3本塁打を放つ活躍を見せた。
【2014年】
渡辺 諒(東海大甲府高)
1年目成績:2試 率.200 本0 点0
☆渡辺は松井裕樹、柿田裕太、岩貞祐太と3度抽選を失敗し、1位指名を受けた。1年目は高卒新人ということもあり二軍生活が長かったが、シーズン終盤に一軍に昇格。10月2日の西武戦で岡本篤志からレフト前にヒットを放った。
【2015年】
有原航平(早稲田大)
1年目成績:18試 8勝6敗 防4.79
☆日本ハム、DeNA、広島、阪神の4球団から1位指名を受け、日本ハムに入団した有原は、故障の影響で開幕は二軍スタート。プロ初登板・初先発となった5月15日のオリックス戦でプロ初勝利を挙げる。その後は、打ち込まれる場面も多かったが、8勝を記録し新人王に輝いた。
【2016年】
上原健太(明治大)
1年目成績:1試 0勝0敗 防0.00
☆明治大からドラフト1位で入団した上原は、春季キャンプの紅白戦で0回1/3を8失点と大乱調。シーズンが開幕してからも、二軍戦に18試合に登板して、防御率5.63と精彩を欠いた。優勝が決まった後に一軍昇格し、デビューを果たしたが、即戦力としての働きを見せることができなかった。
【2017年】
堀瑞輝(広島新庄高)
ポジション:投手
生年月日:98年5月10日
投/打:左/左
身長/体重:177センチ/72キロ
経歴:広島新庄高-日本ハム