レギュラー筆頭は岡
長年日本ハムのセンターのレギュラーを務めていた陽岱鋼が今オフ、FAで巨人へ移籍。センターのポジションが空白となり、激しいレギュラー争いが予想される。
レギュラーの筆頭は、今季から背番号が「18」に変更となる岡大海だ。岡は昨年行われた広島との日本シリーズでは6試合中2試合で、センターでスタメン出場した。
昨季の出場試合数は41試合にとどまったが、打率.374、2本塁打、12打点をマーク。初出場となった6月20日のDeNA戦から6試合連続安打を放つなど、その間の打率は.542(24-13)を記録した。
ただ持っている能力は高いが、故障が多いのは気になるところ。昨季は開幕前に右足首の故障の影響で、初出場が6月と出遅れた。“走攻守”三拍子揃っているだけに、故障なく過ごすことができれば、レギュラーを奪うことができるだろう。
【岡大海の成績】
昨季成績:41試 率.374 本2 点12
期待の3年目・浅間
3年目を迎える浅間大基も当てはまりそうだ。浅間は高卒1年目の15年、高卒新人では99年の赤田将吾以来、史上2人目となる初出場から4試合連続安打を記録すると、9月23日のソフトバンク戦で、高卒新人では86年の清原和博以来となるサヨナラ打を放った。高卒1年目から46試合に出場し、打率.285、10打点を記録する活躍ぶり。
2年目の昨季はレギュラー獲りが期待されたが、春季キャンプ中に腰痛で離脱し、開幕に間に合わず。それでも4月30日に一軍昇格したが、52試合に出場して、打率.191と結果を残すことができなかった。陽岱鋼が抜けた今季、昨季よりもチャンスが多く回ってくることが予想される。高卒3年目の今季は、レギュラー獲りへ勝負の年になるだろう。
【浅間大基の成績】
昨季成績:52試 率.191 本1 点9
巨人から加入した大田
吉川光夫、石川慎吾とのトレードで日本ハムへ加入した大田泰示もいる。大田は08年ドラフト1位で巨人に入団し、背番号は松井秀喜氏が巨人時代に着けた「55」を与えられるなど、大きな期待を受けた。
プロ入り後は、一時巨人の4番を座った時期もあったが、期待通りの活躍を見せることができず、16年の4本塁打、13打点がシーズン自己最高の成績だ。
巨人時代はレギュラー争いを制することはできなかったが、新天地となる日本ハムで、今度こそはレギュラーに定着したい。そのためには得意の打撃で、アピールしていきたいところだ。
【大田泰示の成績】
昨季成績:62試 率.202 本4 点13
その他にも谷口雄也、内野手登録の松本剛などもいる。また、捕手登録の近藤健介は昨季終盤にライトで出場することもあったが、仮に今季、捕手で勝負することになれば、センターとライトの2つのポジションが空くことになる。陽岱鋼が抜けた今季、若手選手たちは非常に重要なシーズンとなりそうだ。