昨年は1月4日に“開幕投手・山口”を発表
DeNAのラミレス監督は9日、今季のヤクルトとの開幕戦(3月31日・神宮)の先発マウンドを、3年目左腕の石田健大に託すと発表した。
石田は今季3年目を迎える若手左腕。昨季はチーム2位の9勝(4敗)を挙げるなど防御率3.12をマークし、オフには侍ジャパンのメンバーにも選ばれた。就任2年目を迎えるラミレス監督は、石田の素質を高く評価。昨季のヤクルト戦は3試合の先発で2勝0敗、防御率1.00と好投しており、実績面も申し分ない。
指揮官は就任1年目だった昨年も、2015年シーズン3勝6敗、防御率4.49だった山口俊を「エースになれる器を持った選手」と絶賛し、1月4日の段階で開幕投手に指名した。
選手会長にも就任した右腕は開幕前に足を負傷し、実際の開幕マウンドには井納翔一が上がったが、復帰後はコンスタントに白星を重ね、初の2ケタ勝利となる11勝5敗、防御率2.86の好成績をマーク。出遅れたもののシーズンを通して指揮官の期待にしっかりと応え、チームを初のCS進出へ導いた。
その山口は今オフ、FA権を行使し巨人へ移籍したが、指揮官は“新時代到来”と言わんばかりに石田を新エースに指名。実際に3月31日のマウンドに立つことになれば自身初の大役となる。
ラミレス監督は昨年、山口の開幕投手発表だけではなく、新人だった戸柱恭孝の正捕手起用を開幕前に明言するなど、言葉でもチームを刺激し続けた。石田も昨季の山口のように、指揮官の期待に応え初の2ケタ勝利を達成できるか――。先見の明に優れるラミレスマジックに今季も期待したい。