今井「できるだけ早くブルペンに」
西武の新人合同自主トレが9日、埼玉・所沢の西武第二球場で始まった。
辻初彦監督ら首脳陣が見守る中、ルーキー6人はランニング、キャッチボール、ノックなど約3時間半、みっちり汗を流した。
冒頭、視察に訪れていた辻監督が挨拶。「社会人の自覚と責任を持って。無理せず頑張って」とルーキーたちにエールを送った。
ドラフト1位の今井達也は、「今まで一人で練習する時間が多かったんですけど、きょうから6人で練習をやるということで、また違った良い緊張感の中で練習ができた。自分と(鈴木)将平は最低学年なので、先輩方に気を使ってやっていきたい」と背筋を伸ばした。
全体練習終了後には、「球数を多く投げる方なので、投げ足りない部分があった」と、ドラフト6位の田村伊知郎と“追加”でキャッチボールを行うなど、初日からフル回転。「先輩方の倍以上、努力しなくてはいけない」と力を込めた。
目指すは開幕一軍。自主トレ期間「できるだけ早く(ブルペンに)入りたい」と意気込む。それでも「焦りはケガにもつながると思うので、そこは自分でも考えながら」とあくまで無理は禁物だ。
指揮官も、「体のことは自分しかわからない。自分のペースで」と一任。しかし「ブルペンに入って、先輩たちの投球をみたら、力んでしまう部分もあると思う。そこは我々がセーブしないと」と期待の新人を気遣った。
ドラ2中塚、「きつかった」ダッシュ途中でリタイア
一方、ドラフト2位の中塚駿太はいきなりプロの厳しさを目の当たりにした。
ノック後に行った外野ポール間のダッシュで、早い段階から他のルーキーにかなりの遅れを取った中塚。見学にきていたファンから「中塚、ファイト」と声をかけられるも、途中でギブアップ。「みんな速すぎる」と漏らした。
練習後の囲み取材では、「いやぁ、きつかったです」としみじみ。さらに、ドラフト5位の平井克典が「気持ちよかったです」とすがすがしく話すと、中塚は「僕は気持ち悪かったです」とつぶやき、報道陣の笑いを誘った。
中塚に関しては指揮官も「想定内」。「やることが明確になったな」とニヤリと笑った。
「明日が山場」と話す22歳右腕。「とにかく練習についていけるように」と気合を入れ直した。