社会人組が活躍
昨年のドラフト会議では高校生組が藤平尚真(楽天)、今井達也(西武)、寺島成輝(ヤクルト)、堀瑞輝(日本ハム)、大学生組が田中正義(ソフトバンク)、佐々木千隼(ロッテ)、加藤拓也(広島)、吉川尚輝(巨人)、浜口遥大(DeNA)、大山悠輔(阪神)、柳裕也(中日)、社会人組は山岡泰輔(オリックス)がドラフト1位指名を受けた。
多くのドラフト1位ルーキーたちが入寮し、プロ野球生活の第一歩を踏み始めている。そんな彼らが、プロの世界でどのような活躍を見せるか気になるところ。ここでは、最近5年間でロッテからドラフト1位指名を受けて入団した選手たちが、1年目にどのような成績を残したのか振り返っていきたい。
最近5年間のロッテのドラフト1位ルーキーを見ると、社会人組は1年目から即戦力としての働きを見せた。
12年ドラフト1位の松永昂大は、開幕から大学の後輩・益田直也に繋ぐセットアッパーとして、チームに欠かせない存在感を発揮。シーズン終盤には先発を務めるなど、1年目は58試合に登板し、防御率2.11の成績を残した。2年目以降はリリーフに専念し、現在は貴重な左の中継ぎとなっている。
翌13年ドラ1の石川歩は新人王を受賞した。開幕先発ローテーションを掴むと、3・4月は3勝1敗、防御率2.19と好成績を残す。5月以降成績を落とす月があったが、最終的には10勝を挙げる活躍を見せた。現在は涌井秀章とともに、先発を引っ張る存在で、昨年11月に行われたオランダ、メキシコ代表との強化試合では侍ジャパンに選出された。
その他、最近5年間のドラフト1位の1年目成績は以下の通り。
最近5年間のドラ1の成績
【2012年】
藤岡貴裕(東洋大)
1年目成績:21試 6勝7敗 防3.36
☆東洋大時代に東海大・菅野智之、明治大・野村祐輔とともに“大学BIG3”と呼ばれた藤岡は、4月15日のソフトバンク戦で9回4安打10奪三振1失点の完投勝利を挙げるなど、3・4月に3勝をマークした。しかし、6月に自身4連敗するなど、その後は思うように勝ち星を伸ばせなかった。
【2013年】
松永昂大(大阪ガス)
1年目成績:58試 4勝1敗1S 防2.11
☆開幕一軍入りを果たすと、大学の後輩・益田直也に繋ぐセットアッパーを務め、7月には月間7試合に登板して、7イニングを無失点に抑える活躍。シーズン終盤には先発に転向し、6試合に先発して、2勝0敗、防御率2.57の成績を残した。
【2014年】
石川歩(東京ガス)
1年目成績:25試 10勝8敗 防3.43
☆1年目から先発ローテーションに入り10勝をマークするなど、社会人出身の即戦力ルーキーにふさわしい活躍を見せた。また球団では12年の益田直也以来、2年ぶりに新人王を受賞した。
【2015年】
中村奨吾(早稲田大)
1年目成績:111試 率.230 本5 点21
☆京都大から初のプロ野球選手となったドラフト2位の田中英祐に注目が集まったが、ドラフト1位の中村は1年目から111試合に出場。二塁のクルーズ、三塁の今江が故障で離脱した際に、スタメンで出場するなど貴重な働きを見せた。
【2016年】
平沢大河(仙台育英高)
1年目成績:23試 率.149 本0 点3
☆春季キャンプで注目度が高かった平沢は、開幕二軍スタート。5月に一軍初昇格を果たし、8月17日の楽天戦でプロ初安打を記録した。
【2017年】
佐々木千隼(桜美林大)
ポジション:投手
生年月日:94年6月8日
投/打:右/右
身長/体重:181センチ/83キロ
経歴:日野高-桜美林大