「THE BAYS」の前で笑顔を見せるDeNA岡村球団社長

 DeNAの岡村信悟代表取締役社長は12日、旧関東財務局横浜財務事務所内で記者会見を行い、2017年事業方針を発表した。

 球団創設5周年目となった昨季は、球団史上初のクライマックスシリーズ進出を果たすなど、大躍進したDeNA。史上最多の1,939,146人(主催72試合)の観客動員を記録するなど、大成長を遂げた。

 岡村社長は、「今までの5年間は、標準に追いていかなければならない局面だった。しかし、これからの新しいステージでは、我々の溜めていた力を発揮していく段階になった」と説明。今後の球場も含めた球団全体の取り組みのコンセプトとして『SHOW OUR FORCE!』を掲げた。

 直訳すると『我々の力を見せよう』。「横浜の力、DeNAファンの力を全国に発信していこう。国内にとどまらず、五輪を通じて世界に発信していこう」とその思いを明かした。

 そして、これまで横浜公園、横浜スタジアムを起点に進めていた「コミュニティボールパーク」化構想を街レベルに発展させ、「横浜スポーツタウン構想」を新たな事業方針として掲げることを発表。「行政、企業、個人を巻き込んだ新しい取り組み。プロ野球にとどまらず新しい価値を生み出せたら。街づくりの主体となっていきたい」と説明した。

 その一環として、横浜市所有の指定有形文化財である旧関東財務局横浜財務事務所を「THE BAYS(ザ・ベイス)」として活用すると発表した。

 「THE BAYS(ザ・ベイス)」という施設名称(通称)は、「横浜スポーツタウン構想」の新たな中核施設となる基地(BASE)という意味に加え、ベイスターズ(BAYSTARS)や横浜の港(BAY)の文字を掛け合わせて名づけたという。

 市民やクリエイター、ベイスターズファンが楽しめるフィットネススタジオやカフェ、ショップとして横浜スタジアムで展開してきたライフスタイルショップ「+B(プラス・ビー)」を移転。さらに、クリエイターやクリエイティブ企業が入居するシェアオフィスを展開し、球団との連携を進め、新たな街づくりや文化を創り出す。

 岡村社長は、「トライ&エラーを繰り返しながら進めていく。パイロット的存在になれば」と意気込んだ。

 施設のグランドオープンは3月中の予定で、詳細は決まり次第、順次発表される。

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