ドラフト6位から右肩上がりで成長!
広島の若き守護神・中崎翔太が、2017年シーズンに備え、高校時代を過ごした宮崎・日南で自主トレに励んでいる。
今年25歳になる右腕は、15年シーズンの途中からヒースに代わり抑えの座に定着。同年は69試合に登板し0勝6敗29セーブ、防御率2.34の成績を残すと、昨年は開幕から不動の守護神として61試合に登板。3勝4敗34セーブ、防御率1.32の好成績を残し、チームを25年ぶりのリーグ制覇へ導いた。
だが、優勝決定後の9月下旬に右腰の違和感を訴え選手登録を抹消。日本ハムとの日本シリーズ第5戦ではサヨナラ満塁弾を浴び、メンバーに選出されていた11月の侍ジャパンの強化試合も辞退した。
自主トレではケガをしない体づくりをテーマに掲げており、新シーズンの目標は自己最多となる70試合登板。さらに、ここまで通算64セーブを積み上げており、球団では大野豊、佐々岡真司、永川勝浩に続く通算100セーブへ残り「36」としている。また、08年に永川がマークした、球団記録の年間38セーブ超えにも期待したいところ。年齢的にも伸びしろ十分で右肩上がりで成長を続ける中崎なら、いずれ達成してくれそうな数字だ。
球界の通算セーブ数(日米通算含む)の上位ランカーには、402セーブの岩瀬仁紀(中日/ドラフト2位)、381セーブの佐々木主浩(横浜ほか/同1位)、313セーブの高津臣吾(ヤクルトほか/同3位)、234セーブの小林雅英(ロッテほか/同1位)、225セーブの藤川球児(阪神/同1位)と、ドラフトで上位指名された投手がズラリと並ぶ。
一方の中崎は、ドラフト6位でプロの世界に飛び込み、首脳陣や同僚、そしてファンの信頼を地道につかみとってきた叩き上げの守護神。今後も着実にセーブ数を積み重ね、いずれは偉大なる先人たちに肩を並べてほしいところだ。