石山が1年目から60試合登板
昨年のドラフト会議では高校生組が藤平尚真(楽天)、今井達也(西武)、寺島成輝(ヤクルト)、堀瑞輝(日本ハム)、大学生組が田中正義(ソフトバンク)、佐々木千隼(ロッテ)、加藤拓也(広島)、吉川尚輝(巨人)、浜口遥大(DeNA)、大山悠輔(阪神)、柳裕也(中日)、社会人組は山岡泰輔(オリックス)がドラフト1位指名を受けた。
多くのドラフト1位ルーキーたちが新人合同自主トレに参加し、プロ野球生活の第一歩を踏み始めている。そんな彼らが、プロの世界でどのような活躍を見せるか気になるところ。ここでは、最近5年間でヤクルトからドラフト1位指名を受けて入団した選手たちが、1年目にどのような成績を残したのか振り返っていきたい。
最近5年間のドラフト1位をみると、12年ドラ1の石山泰稚は、1年目からチームに欠かせない存在感を見せた。4月14日の巨人戦、リリーフでプロ初登板を果たすと、新人ながら勝ちパターンの一角に食い込んだ。シーズン終盤には、抑えを務めるなど60試合に登板して3勝3敗21ホールド10セーブ、防御率2.78と大車輪の活躍を見せた。
2年目以降は先発での登板も増え、15年に5勝を挙げ、14年ぶりのリーグ優勝に貢献した。しかし昨季は13試合に登板して、防御率7.31と悔しいシーズンに終わっている。2年目以降、成績が下降気味なのは気になるところだ。
その他、最近5年間のドラフト1位の1年目成績は以下の通り。
最近5年間のドラ1の成績
【2012年】
川上竜平(光星学院高)
1年目成績:44試 率.175 本1 点6 ※二軍成績
☆光星学院高時代、3年夏の甲子園大会で3本塁打を記録し準優勝に貢献した。同年のドラフト会議でヤクルトから1位指名を受けて入団。1年目は一軍出場がなく、二軍で44試合に出場した。
【2013年】
石山泰稚(ヤマハ)
1年目成績:60試 3勝3敗10S 防2.78
☆オープン戦で先発として調整するも結果を残せず、開幕は二軍スタート。4月に一軍昇格し、リリーフを務めると、抜群の安定感を見せオールスターに出場。シーズン終盤には、ルーキーながら抑えも務めた。
【2014年】
杉浦稔大(国学院大)
1年目成績:4試 2勝2敗 防3.52
☆春季キャンプ中に右肘を痛め離脱。手術を受けずリハビリを続け、9月10日のDeNA戦でプロ初登板を果たした。同月24日の広島戦で、プロ初勝利を飾っている。
【2015年】
竹下真吾(ヤマハ)
1年目成績:19試 3勝1敗 防9.16 ※二軍
☆背番号を高津臣吾が現役時代に着けていた「22」を与えられた竹下は、即戦力として活躍が期待されたが、1年目は一軍登板なし。二軍でも制球に苦しみ、防御率9.16と力を発揮することができなかった。
【2016年】
原樹理(東洋大)
1年目成績:13試 2勝8敗 防5.91
☆開幕先発ローテーション入りを果たすと、プロ初登板となった3月27日の巨人戦で6回を1失点と好投。5月1日の巨人戦でプロ初勝利を挙げた。続く5月8日の阪神戦で2勝目を挙げるも、その後は自身6連敗でシーズンを終えた。
【2017年】
寺島成輝(履正社高)
ポジション:投手
生年月日:98年7月30日
投/打:左/左
身長/体重:183センチ/86キロ
経歴:履正社高