ニュース 2017.01.17. 05:45

新人王を獲得した翌年は活躍できた?

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日本ハムの高梨裕稔

2年目にジンクスに陥った選手が少ない?


 プロ野球界ではルーキーイヤーに活躍した選手が、2年目に成績を悪化したりすることを“2年目のジンクス”と呼ぶ。では、この5年間で新人王に輝いた選手は“2年目のジンクス”にはまったのか。それとも、1年目と変わらず2年目も活躍したのか見ていきたい。

 この5年間で見ると、13年新人王の小川泰弘が1年目の16勝から2年目は9勝、14年新人王の大瀬良大地が1年目の10勝から3勝に勝ち星が減った。だが、小川は2年目の途中に骨折で離脱した時期があり、大瀬良も2年目の途中に先発からリリーフに配置転換があった。

 12年新人王の益田直也(ロッテ)、15年新人王の山崎康晃(DeNA)といったリリーフ陣は防御率が悪化したものの、益田が2年目に最多セーブ、山崎康は2年連続30セーブをマークした。新人王だけに限ると、大きく成績を下げた選手はいない印象だ。

 一方、11年新人王の牧田和久(西武)は1年目、先発に抑えと奮闘したが、先発1本となった2年目の12年はリーグ3位の13勝をマーク。規定投球回に到達し、防御率も2.43と安定した投球だった。

 有原航平(日本ハム)は、新人王に輝いた15年の成績が8勝6敗、防御率4.79。防御率はパ・リーグ新人王を受賞した投手の中で、過去ワーストだった。2年目は、開幕から先発ローテーションに入り、10勝をマークしリーグ優勝に貢献。1年目4.79だった防御率も、2年目は2.94と改善するなど、飛躍のシーズンとなった。

 その他、最近5年間の新人王の1年目と2年目の成績

新人王の1年目と2年目の成績(最近5年間)

【2011年】
セ 沢村拓一(巨人)
11年成績:29試 11勝11敗 防2.03
12年成績:27試 10勝10敗 防2.86

パ 牧田和久(西武)
11年成績:55試 5勝7敗22S 防2.61
12年成績:27試 13勝9敗0S 防2.43

【2012年】
セ 野村祐輔(広島)
12年成績:27試 9勝11敗 防1.98
13年成績:23試 12勝6敗 防3.74

パ 益田直也(ロッテ)
12年成績:72試 2勝2敗1S 防1.67
13年成績:68試 2勝6敗33S 防2.76

【2013年】
セ 小川泰弘(ヤクルト)
13年成績:26試 16勝4敗 防2.93
14年成績:17試 9勝6敗 防3.66

パ 則本昂大(楽天)
13年成績:27試 15勝8敗 防3.34
14年成績:30試 14勝10敗 防3.02

【2014年】
セ 大瀬良大地(広島)
14年成績:26試 10勝8敗0S 防4.05
15年成績:51試 3勝8敗2S 防3.13

パ 石川歩(ロッテ)
14年成績:25試 10勝8敗 防3.43
15年成績:27試 12勝12敗 防3.27

【2015年】
セ 山崎康晃(DeNA)
15年成績:58試 2勝4敗37S 防1.92
16年成績:59試 2勝5敗33S 防3.59

パ 有原航平(日本ハム)
15年成績:18試 8勝6敗 防4.79
16年成績:22試 11勝9敗 防2.94

【2016年】
セ 高山俊(阪神)
16年成績:134試 率.275 本8 点65
17年成績:?

パ 高梨裕稔(日本ハム)※3年目で新人王
16年成績:37試 10勝2敗 防2.38
17年成績:?
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