ニュース 2017.01.17. 18:30

竜浮上のカギ握る「最強方程式」の復活

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復活が待たれる中日・浅尾拓也と岩瀬仁紀

投手王国再建へ...


 4年連続のBクラス、そして19年ぶりの最下位...。昨季の中日はまさに“どん底”にいた。

 谷繁元信監督がシーズン途中で休養となり、後を受けた森繁和監督もチームを引き上げることは出来ず。勝率.414は球団の直近50年でワーストの数字となってしまった。

 中でも苦しかったのが投手陣。かつては投手王国として安定した強さを誇っていたチームだが、昨年は球団史上初となる2ケタ勝利、規定投球回到達が0人という屈辱を味わっている。

 加えてブルペン陣も、又吉克樹や田島慎二、岡田俊哉といった主力は複数年連続で50試合以上に登板中。勤続疲労という不安も拭えない。強かったあの頃を取り戻すために、投手陣の整備は急務だ。



 先発・中継ぎともに苦しい中日だが、ドラフトでは明治大のエース右腕・柳裕也の獲得に成功。1年目から即戦力としての活躍に期待がかかる。

 さらに毎年注目を浴びる助っ人は、身長2メートル・体重125キロの巨漢左腕エルビス・アラウホと、100マイルの速球がウリのホルヘ・ロンドンという個性的な2人を新たに獲得。また、一度は自由契約となった左腕のジョーダン・ノルベルトとも再契約を結び、着々と補強を推し進めている。

 とはいえ、投手陣における主だった新戦力というとこのくらい。Bクラス脱出、そして覇権奪回へ向けては、もう少し厚みが欲しいところだろう。

 そこで期待したいのが、かつての中日投手王国で中心的役割を担った2人の“復活”だ。


通算402セーブを誇る守護神


 1人目はかつての絶対的守護神・岩瀬仁紀。今年で43歳になる左腕にとって、今年は自身の進退をかけた大事な一年となる。

 入団1年目から15年連続で50試合以上に登板するなど、フル回転でチームに貢献してきた岩瀬。2005年には日本記録となるシーズン46セーブを挙げ、歴代最高の通算402セーブを記録している。

 ところが2014年、左肘の故障により連続50試合登板が15年で、連続30セーブも9年でストップ。翌年も肘の不安により一軍登板なしに終わると、昨季も15試合の登板に留まり、セーブは0。防御率6.10とらしくない姿を見せた。

 勝負の一年へ向け、鳥取のトレーニングセンターで汗を流した岩瀬はある決断をする。伝家の宝刀・スライダーの封印だ。

 数々の強打者をきりきり舞いさせてきた大きなスライダーも、全盛期のようなキレ味を失いつつある。そこで、曲がり幅を小さくした新たな武器を模索。新球に自身の復活を託す。

 かつての圧倒的な投球は取り戻せなくとも、左のリリーフの一角として計算が立つようになれば、ほかの投手たちの負担を軽減することができる。心強いことこのうえない。

 ファンも待ち望む岩瀬の復活に期待したい。


MVPセットアッパー


 もう1人は、昨季はじめて一軍登板なしに終わった浅尾拓也だ。

 かつては3年間で218試合に登板した鉄腕。2010年には日本記録となるシーズン47ホールドを記録し、2011年は79試合の登板で7勝2敗10セーブ、45ホールドに防御率0.41という成績でリリーフ投手としては異例のリーグMVPにも輝いている。

 しかし、2012年以降は右肩の故障に悩まされ、登板数が激減。昨年はついに一度も一軍のマウンドに立つことなくシーズンを終えた。

 復活にかける今季は、現役時代に右肩痛と戦っていた馬原孝浩氏とともに自主トレを敢行。同じ苦しみを味わい、そして克服した先輩の下でトレーニングを行った。

 今年の10月で33歳、まだ終わるには早すぎる。個人も、またチームとしても再び栄光を掴むべく、重要な2017年シーズンへと挑む。


 「この2人で負けたらしょうがない」――。あの頃の中日には、絶大なる信頼を寄せられた“最強方程式”があった。

 常勝時代を知る2人の復活こそ最大の補強であり、復権への最大の近道となる。新生・森ドラゴンズで復活に賭ける2人に注目だ。

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