日本ハムの栗山英樹監督

 激闘の日本シリーズから2か月半。12球団のうち唯一、連続日本一への挑戦権を得たのが日本ハムだ。大谷翔平、中田翔という看板選手を擁する日本ハムが再び「日本一」の称号を得ることはできるだろうか。

 日本ハムは昨季、ソフトバンクとデッドヒートを展開し、最終的に2.5ゲーム差をつけた。3位ロッテとは15ゲーム差。今季のパ・リーグも戦力的に、日本ハムとソフトバンクが他を一歩リードしているのは間違いない。ライバルのソフトバンクが2014年と15年に連続日本一に輝いたのは記憶に新しいが、今季は日本ハムが球団史上初の連続日本一を狙う。

 過去に日本シリーズを連覇した球団をすべて答えられるだろうか。王・長嶋を擁した巨人の“V9”や1980年代から90年代にかけて黄金時代を築いた西武などはすぐに思いつくだろう。その2球団以外に連続日本一を達成しているのは阪急、広島、ソフトバンクの3球団のみである。

巨人 1951~53(3連覇)
西鉄 1956~58(3連覇)
巨人 1965~73(9連覇)
阪急 1975~77(3連覇)
広島 1979~80(2連覇)
西武 1982~83(2連覇)
西武 1986~88(3連覇)
西武 1990~92(3連覇)
ソフトバンク 2014~15(2連覇)
 
 ご覧のように、西鉄時代も含めて西武が4度も快挙を達成している。うち3度は3連覇だった。以上の9例すべてを答えられた人はかなりのプロ野球通だろう。西鉄3連覇直後の1959年から1964年の6年間は連覇するチームが現れなかったが、1990年代前半にかけては3年以上の期間を置くことなく連覇するチームは頻繁に誕生していた。

 その後、1993年から2013年までの21年間は日本シリーズを連覇したチームが皆無だった。これはプロ野球の歴史的に見ると稀な出来事だったのかもしれない。FA制度の誕生やメジャーリーグに挑戦する選手が増加したことがその背景にありそうだ。

 さて話を戻すと、今季日本ハムが日本一に輝けば、史上6チーム目の連続日本一となる。その前には“ライバル”ソフトバンクが立ちはだかるが、大谷がローテーションをしっかり守り、大谷・中田翔の主軸2人が昨季レベルの数字を残し、チームを引っ張れば連覇の可能性も十分でてくるだろう。

 統計的に2連覇の確率は144分の1。今季の日本ハムは12分の1にまで近づいている。近年は難しくなった連覇へ、今季も日本ハムに注目だ。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】 1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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