ニュース 2017.01.19. 05:45

【侍ジャパン】過去3大会のリリーフ陣はどんなメンバーだった?

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WBC第1回大会で守護神を務めた大塚晶則

ここまで代表選出されたリリーフ陣は?


 3月に『第4回ワールドベースボールクラシック』(WBC)が開催される。侍ジャパンは昨年12月に19人の代表メンバーを発表し、残りのメンバーも今月下旬に発表予定となっている。

 リリーフ陣に向けるとここまで、昨季50試合に登板した牧田和久(西武)、2年連続70試合に登板中の秋吉亮(ヤクルト)、昨季最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した宮西尚生(日本ハム)などが選出されている。

 また、1月下旬に発表予定の代表メンバーには、岡田俊哉(中日)、平野佳寿(オリックス)、松井裕樹(楽天)が代表入りが有力といわれている。

【第4回】
牧田和久(西武)
宮西尚生(日本ハム)
秋吉 亮(ヤクルト)


第1回は大塚、薮田、藤川らが参加


 過去のWBCを振り返ると、初代王者となった第1回大会は、投手13人のうちリリーフ陣は6人を選出した。顔触れはというと、31年ぶりに日本一に輝いたロッテのリリーフトリオ“YFK”からYの薮田安彦、Fの藤田宗一、セ・リーグを制した阪神から“JFK”の藤川球児、久保田智之、大会前年に61試合に登板して37セーブを挙げた石井弘寿、メジャーでセットアッパーを務めていた大塚晶則とかなり豪華なメンバーだ。石井は大会途中に離脱したが、代わって選出された馬原孝浩は当時ソフトバンクの守護神を務めていた。

 本大会では、久保田の登板はなかったが、藤田が左のワンポイント、薮田と藤川はセットアッパー、大塚が抑えと役割が明確化されていた。セ・パ優勝チームのリリーフ陣が代表に選出されるなど、リリーフ陣という観点だけでいくと、第1回が質、量ともに充実していたといえるだろう。

【第1回】(投手13人)
藤田宗一(ロッテ)
久保田智之(阪神)
薮田安彦(ロッテ)
藤川球児(阪神)
大塚晶則(レンジャーズ)
石井弘寿(ヤクルト)※1次リーグ後に負傷離脱
馬原孝浩(ソフトバンク)※石井に代わり追加招集


第2回はリリーフ専門が3人だけ


 世界一となった第2回は、リリーフを専門とする投手が選出されたのは馬原、藤川、山口鉄也(巨人)の3人だけ。

 藤川が第1ラウンド、第2ラウンドで抑えとして、4試合に登板し無失点に抑えていたが、準決勝からはダルビッシュ有(日本ハム)が抑えに回った。世界一になったが、先発が抑えに回るなど、リリーフ陣が手薄だった印象だ。

【第2回】(投手13人)
馬原孝浩(ソフトバンク)
藤川球児(阪神)
山口鉄也(巨人)


リリーフ陣が苦戦した第3回


 大会3連覇を目指した第3回は、前年30セーブをあげた涌井秀章、第2回大会で世界一に貢献した山口、左のスペシャリストの森福允彦、前年69試合に登板した今村猛が選出された。

 今村は大会球に苦しみ、山口は中国戦、オランダ戦で失点、森福は大会中に左肩を痛めるなど、リリーフ陣が手薄な状況となった。そんな中、前年先発で13勝を挙げた牧田和久(西武)が大会期間中、抑えとして完璧な火消しを見せていた。

【第3回】(投手13人)
涌井秀章(西武)
今村 猛(広島)
森福允彦(ソフトバンク)
山口鉄也(巨人)

 過去の大会を振り返ると、大会球に苦しむ投手などもおり、勝利のカギを握るリリーフ陣を厚くする必要がありそうだ。

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