昨季4年ぶりに勝利を挙げた中日・伊藤
毎年活躍が期待されながらも、思うように一軍で結果を残せていない選手がいる。
プロ9年目を迎える伊藤準規(中日)がそのひとり。08年ドラフトで中日から2位指名を受け入団。背番号18を与えられるなど、将来のエース候補として期待された。プロ2年目の10年には開幕ローテーション入りし、4月4日の阪神戦でプロ初勝利をマーク。12年にはクライマックスシリーズファイナルステージの巨人戦に先発し、7回2/3を2失点に抑え勝利投手となった。
持っているポテンシャルはかなり高いが、故障で離脱することが多かった。開幕ローテーション入りした10年は、シーズン途中に右肘を痛め離脱。CSで大活躍した翌13年も、右肘関節外側側副靭帯損傷と故障に泣いた。14年からは背番号を「65」に変更。プロ8年目の昨季は、7月29日の阪神戦で4年ぶりに勝利投手となったが、期待通りの活躍を見せることができていない。
15日に放送されたサンデードラゴンズ(CBC)で森繁和監督は「(伊藤の)トレードが半分以上決まっていた。監督になったから辞めた」と監督の一声でトレードがなくなったという。さらに「去年久しぶりに1勝をあげた。上手くいけば上積みがある。できなかったらクビかトレード」と話す。伊藤にとって9年目の今季は勝負の年となる。
【伊藤準規の成績】
昨季成績:6試 1勝2敗 防6.05
通算成績:32試 5勝9敗 防3.96
伸び悩んでいる阪神・秋山
秋山拓巳(阪神)も当てはまりそうだ。秋山は09年ドラフト4位で阪神に入団。1年目の10年8月21日の巨人戦で一軍デビュー。この試合は6回4失点で敗戦投手になったが、続く同月28日のヤクルト戦で、5回1失点に抑えプロ初勝利。9月12日のヤクルト戦では、無四球完封勝利を挙げるなど、同年4勝をマークした。
翌年以降は、先発ローテーションの一角として期待されながらも、通算2勝しか挙げられていない。昨季は4年ぶりに白星を挙げたが1勝と苦しいシーズンが続いている。それでも二軍では、リーグトップタイの9勝。防御率はリーグ2位の2.08と復調の兆しを見せた。毎年期待されながら今季でプロ8年目。そろそろ、期待に応えたいところだ。
【秋山拓巳の成績】
昨季成績:8試 1勝1敗 防4.05
通算成績:33試 6勝11敗 防4.97