活躍したルーキーの陰で...
2015年ドラフト1位の大卒選手たちは大きく明暗を分けた。高山俊(阪神)が新人王を獲得、今永昇太(DeNA)はローテーションに定着した。また、吉田正尚(オリックス)は故障離脱がありながらも2ケタ本塁打を達成。多和田真三郎(西武)、岡田明丈(広島)もそれぞれ結果を残した。
一方、期待されながら1年目で結果を残すことができなかった大卒ドラ1もいる。
日本ハム・上原は最終戦で初登板
その、上原は開幕二軍スタート。二軍戦で初勝利を飾ったのは7月1日だった。7試合目の登板で5回1失点の好投。その後、フレッシュオールスターにも中継ぎで登板し1回無失点と結果を残した。
上原の一軍初昇格は優勝が決まった翌日の9月30日。昇格即登板を果たし1回を無失点に抑え来シーズンへはずみを付けた。オフシーズンは増量に励み、今シーズンの開幕一軍を目指している。
<2016年・成績>
(一軍)
1試 0勝0敗 防0.00
(二軍)
18試 1勝4敗 防5.63
ヤクルト・原は二軍降格、そして故障
高山のハズレ1位だったものの、即戦力投手候補として開幕ローテーション入りを果たした原樹理(ヤクルト)は悔しい一年となった。
大学時代のライバルDeNA・今永と共に開幕からローテーション入を果たす。しかし、2人とも初勝利を挙げるのに時間がかかった。原は5月1日、今永が5月6日と1カ月以上白星がつかなかった。
その後、今永は順調に白星を重ね登録抹消はあったものの、シーズン終了まで一軍のローテーションで活躍。CS進出に大きく貢献した。
一方の原は、ローテーション落ちから故障発生といいところがなく6月29日を最後に一軍のマウンドに戻ってくることはなかった。それでも、シーズンオフのフェニックス・リーグ、アジアウインターリーグで好投を見せ今シーズンへの期待を持たせてくれた。2年目の今季は、先発ローテーション定着を目指す。
<2016年・成績>
(一軍)
13試 2勝8敗 防5.91
(二軍)
2試 1勝1敗 防2.31
巨人・桜井は開幕2カード目に先発するも…
巨人のドラフト1位ルーキー桜井俊貴は開幕2カード目に一軍初登板。5回途中4失点でノックアウトされ二軍降格。その後、故障もあり一軍に戻ってくることはなかった。リハビリを経て桜井は二軍のシーズン最終戦に復帰。中継ぎとして1回を投げ無失点に抑えた。
シーズンオフには台湾で行われたアジアウインターリーグでは先発1試合を含む7試合に登板。1勝0敗1S、防御率1.29と順調ぶりをアピール。
FAで山口俊を補強、杉内俊哉らベテラン組の復帰もあり激化する巨人の先発ローテーション争いに割って入りたい。
<2016年・成績>
(一軍)
1試 0勝1敗 防8.31
(二軍)
1試 1勝0敗 防0.00