西武は23日、春季キャンプのメンバー振り分けを発表した。
宮崎・南郷で行われるA班(1軍)には39人の選手が参加。うち、投手は昨年より3人多い21人がA班スタートとなった。
A班のメンバーには、ドラフト1位・今井達也、同5位の平井克典、同6位の田村伊知郎らルーキー3選手に加え、2年目の多和田真三郎、野田昇吾、本田圭佑、国場翼ら若手が多く名を連ねた。
「投手が重要」と、辻発彦監督は明言。昨季は外国人投手を含め、投手陣が振るわず。さらに、絶対的エースだった岸孝之がFAで楽天へ移籍と、先発ローテーションの再編が必須であることは明らかだ。
辻監督は「先発の頭数が足りない。一人でも多く出てきてもらわないと」と振り分けの意図を説明。渡辺久信シニアディレクターも、「若い投手が下から突き上げてこないと。主力の刺激にもなるし、危機感も感じる。競争しあってやってほしい」と底上げを期待した。
また、辻監督は投手陣に対し、「打者に向かっていくという姿勢が足りない」と話す。続けて「インコースに投げる勇気を持ってほしい。攻めるという気持ちが必要。逃げて四球は良くない」と注文した。
3年連続Bクラスからの再建を目指す西武。指揮官は「今がチャンス。目の色を変えてやってほしい」と、ハッパをかけた。