ニュース 2017.01.31. 15:55

「50歳までプレー」イチローのこれから スポーツ人間模様

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「スポーツ人間模様」 ~マーリンズ・イチロー~


 野球の話題に乏しいオフ、SNS上で話題を振りまいてくれたのがダルビッシュ有の「自主トレレポート」でした。体づくりを徹底的に追求し、日々トレーニングに励むダルビッシュの元には日本からも多くの選手が集まり、話題になりました。

 そんなダルビッシュが“自ら出向いた”のが、レジェンド・イチローの自主トレです。昨年12月、Twitterで「今日はイチローさんの所にお邪魔して~」と、共にトレーニングを行ったことを報告。「舐めてた訳では全くないんですが、今日は思っていたより得たものが多かったです。異次元過ぎました」とその衝撃をつぶやきました。


 新たなシーズンに備え、11月からトレーニングをスタートさせたイチロー。マーリンズとはシーズン終了直後の10月に早々と年俸200万ドル(約2億円)で契約を更新しており、かなり早い段階から気持ちを2017年シーズンへと向けています。

 サムソン球団社長が「私に50歳までプレーしたい、と言っていた」と語るなど、レジェンドの道を歩むイチロー。しかしながら、球団幹部は一様にイチローの存在を別格としてみなしていますが、編成の権限はフロントにあるとしても、選手起用はドン・マッティングリー監督の領域です。

 今年5月、5試合連続スタメン出場した際のデータを持ち出し、「最初の3試合で10本のヒットを打った。これはすごい。だけど、次の2試合では全くヒットが出ていない」遠回しではありますが、出場機会は今季と同様か、それより少なくなることを示唆しています。

 それでも、見返したい。もっと、できる。それを証明するための異例の早期スタートとなったのではないでしょうか。


 45歳のイチローがスタメンに名を連ねれば、世界的なニュースになることでしょう。日本から渡米する人も少なくありません。商売上手として全米でも指折りのマーリンズ。選手の年俸を抑えながら、分配金などをガッチリと手に入れており、経常利益は常にトップクラスです。そうした人気の面からも、マーリンズにとってイチローは特別な存在となっているのです。

 過去、イチローが故障者リストへ入ったのは、2009年のWBC後、胃潰瘍でのたった1度だけ。2017年も故障なく試合に出場し、ぜひとも50歳まで現役を続けていっていただきたいものです。
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