今日午後発表!センバツ出場32校
3月19日に開幕する「第89回選抜高校野球大会」。通称・春のセンバツに出場する高校を決める選考委員会が、27日の午前より始まっている。
夏とは違い、各地区の代表による戦いとなる春。そのため、今回の発表で名前を呼ばれるまでは甲子園の夢舞台に立てるかどうかわからない。そんなドキドキの中でこの冬を過ごしてきたチームが多い。
ここでは代表校発表の前に、現時点での各地区の状況を整理。すでに出場当確の高校や、ギリギリの当落線上にいる高校などの現状をまとめてみた。まずは今大会における地区別の出場枠が以下の通りだ。
【センバツ・地区別出場枠】
▼ 北海道=1枠
▼ 東北=2枠
▼ 関東・東京=6枠
▼ 東海=2枠
▼ 北信越=2枠
▼ 近畿=7枠
▼ 中国・四国=5枠
▼ 九州=4枠
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▼ 21世紀枠=3枠
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計:32校
北海道・東北
▼ 北海道
◎ 札幌第一
▼ 東北
◎ 仙台育英(宮城)
◎ 盛岡大付(岩手)
1枠の北海道は道大会優勝の札幌第一が、2枠の東北は東北大会で決勝に残った2チームが順当に選ばれることが濃厚だ。
関東・東京
▼ 関東
◎ 作新学院(栃木)
◎ 東海大市原望洋(千葉)
◎ 前橋育英(群馬)
◎ 健大高崎(群馬)
△ 慶応義塾(神奈川)
△ 山梨学院(山梨)
▼ 東京
◎ 早稲田実業
△ 日大三
例年通りに行けば、関東大会のベスト4と東京大会優勝の5チームが出場当確となる。
残すは「関東ベスト8」と「東京準優勝」の比較となるが、関東ベスト8のうち慶応義塾に県大会で敗れている横浜(神奈川)と、作新学院にコールド負けした中央学院(千葉)は印象的にもやや厳しいと見て候補から外した。
慶応義塾は激戦の神奈川県を制し、関東も準々決勝で敗れはしたが、前橋育英を相手に善戦してのサヨナラ負け。しかも東京の代表に早稲田実業が決まっていることから、甲子園での“早慶戦”実現にも期待が高まる。
となると、話題性も含めて慶応義塾が他を一歩リードしている感はあるが、話題性で言えば日大三も負けていない。東京大会決勝での早稲田実業との死闘に加え、“日大三のデカプリオ”こと金成麗生の底知れぬスター性には、各メディアも一目置いている。
このブロックの最後のイスがどうなるか...。今回の選考における大きな見どころのひとつとなる。
東海・北信越
▼ 東海
◎ 静岡(静岡)
◎ 至学館(愛知)
▼ 北信越
◎ 福井工大福井(福井)
◎ 高岡商(富山)
ともに2つの出場枠を持つ東海と北信越は、地区大会で決勝に残った2校がそのまま選出されると思われる。
近畿
▼ 近畿
☆ 履正社(大阪)
◎ 神戸国際大付(兵庫)
◎ 大阪桐蔭(大阪)
◎ 滋賀学園(滋賀)
◎ 智弁学園(奈良)
○ 報徳学園(兵庫)
△ 上宮太子(大阪)
△ 高田商(奈良)
本来、地区としての枠は6つの近畿であるが、昨年秋の明治神宮大会で近畿代表の履正社が優勝。これで枠が1つ増えることになった。
近畿ベスト4の神戸国際大付、大阪桐蔭、滋賀学園はそのまま順当に入るとして、ベスト8で昨年のセンバツ覇者・智弁学園までを当確とした。
残る枠は2つ。有力なのは準々決勝で滋賀学園と0-1の接戦を演じた報徳学園か。
また、本来であれば大阪府大会で優勝している上宮太子も有力校に挙げたいところだが、そうなると履正社、大阪桐蔭につづいて大阪から3校が選出されることになってしまう。現在のルールでは21世紀枠を含めない同一都道府県からの3校出場というのは原則認められていないため、この結果残りの2枠は報徳学園と高田商ということになりそうだ。
中国・四国
▼ 中国
◎ 宇部鴻城(山口)
◎ 呉(広島)
△ 創志学園(岡山)
▼ 四国
◎ 明徳義塾(高知)
◎ 帝京第五(愛媛)
△ 英明(香川)
5つの枠を持つ中国・四国は、それぞれの地区で決勝に残った4校は当確と言えるだろう。
残る1枠は各地区のベスト4の中からの選考となるが、中国地区は準決勝で後に優勝する宇部鴻城と2-3の接戦を演じた創志学園が一歩リード。四国は準決勝がコールド負けだったことに加え、帝京第五が選出濃厚なことから済美(愛媛)は脱落。最後の1枠は創志学園と英明のどちらかと予想する。
九州
▼ 九州
◎ 福岡大大濠(福岡)
◎ 東海大福岡(福岡)
○ 秀岳館(熊本)
○ 熊本工(熊本)
▲ れいめい(鹿児島)
九州は4枠のため、4強がそのまま...と行きたいところであったが、顔ぶれをみると福岡2、熊本2という内訳に。優勝、準優勝はそのまま選ばれるとして、ベスト4からもさらに同一県の学校が選出されるかどうかという部分では、当確と言い切るには少々不安がある。
ということで、その場合のベスト8からの大穴候補には、準Vの東海大福岡と接戦を演じた鹿児島1位のれいめいを挙げた。
21世紀枠・候補
21世紀枠の候補は9校。ここから東日本(北海道、東北、関東・東京、北信越、東海)から1校、西日本(近畿、中国、四国、九州)から1校が選ばれ、最後に地域関係なく1校を加えた計3校がセンバツ出場の切符を掴む。
今年の21世紀枠・候補9校は以下の通り。
▼ 21世紀枠・候補
富良野(北海道)
不来方(岩手)
石橋(栃木)
多治見(岐阜)
富山東(富山)
洛星(京都)
倉吉東(鳥取)
中村(高知)
高千穂(宮崎)