追い求めた“長身右腕”と“方程式候補”
DeNAは27日、今季から新たに加入するフィル・クラインとスペンサー・パットンの入団記者会見を行った。
クラインは201センチの“長身右腕”。記者会見に同席した高田繁GMは「先発ピッチャー候補の一番手としてずっと追いかけていた。正直、競争(相手)も多かった」ことを明かし、満を持しての獲得だったことを強調。「真っすぐにはキレがあり、力強い。彼がやってくれなかったら誰がやってくれるんだというくらいの投手」と大きな期待を寄せた。
ローテの柱である山口俊が抜けた今季、クラインにはその穴を埋める活躍が期待される。「自分の身体を登板の日に向けて調整していくという部分には自信がある。もう1つは、長いイニングを投げられる」とし、目標となる具体的な数字は挙げなかったものの「どんな時でもマウンドに上がって試合をつくる」ことを約束した。
一方、リリーフとして活躍が期待されるパットンに関しては、「真っすぐが速い。真っすぐで打者を圧倒する」と高田GM。また、役割に関しては「クローザーとか決めているわけではない。(山崎康晃と)競争してもらって、良いところで投げてもらいたい」と述べ、山崎と共に勝利の方程式を担ってもらいたい意向を示した。
パットンは自身の特長について、「一番自信があることは真っすぐをコースに投げ分けられること。真っすぐはどのカウントでも自信を持って投げていける。スライダーを使って打者のタイミングをズラす、そこから真っすぐを内側に恐れず投げていく」と語り、3Aで3シーズンにわたって務めてきたクローザーという役割については「やりやすい」ことを認めつつ、「7回や8回でも、求められたところで全力を尽くす」と続けた。
さらに昨季までカブスで一緒にプレーしていた川崎宗則の印象を問われたパットンは、「日本人がみんな川崎選手みたいじゃなければいいなと思った(笑)」と冗談を交えつつ、「彼の存在が日本にくるキッカケとなったことは事実」と話し、「君なら成功できる」と言ってもらったことが大きな自信になったことを明かした。
また、ファンに向けて「近くにきてくれればいつでもサインする」と話し、一緒にチームを盛り上げていきたいとの思いも口にした。
フィル・クライン
ポジション:投手出 身:アメリカ
背 番 号:未定
生年月日 :1989年4月30日
身長/体重:201cm/116kg
投 / 打:右投げ/右打ち
スペンサー・パットン
ポジション:投手出 身:アメリカ
背 番 号:未定
生年月日 :1988年2月20日
身長/体重:185cm/91kg
投 / 打:右投げ/右打ち