ニュース 2017.01.29. 11:15

移籍先で白星が多かったFA投手は?

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ソフトバンクの工藤公康監督

1位、2位は同じ選手!?


 今オフ、岸孝之、山口俊、森福允彦の3人がFA権を行使し、他球団へFA移籍した。新天地でも移籍前と変わらぬ活躍が期待される。では、これまでにFA権を行使し、国内球団へ移籍した選手で、移籍先で白星を最も多くあげた投手は誰なのだろうか…。ランキング形式で見てきたい。

1位 53勝 工藤公康(巨人:00年~06年)
成績:128試 53勝40敗 防4.05

☆1位は99年オフにダイエーから巨人へFA移籍した工藤公康。巨人時代の7年間で53勝をマークした。工藤は、移籍1年目の00年に12勝をマークし、リーグ優勝に貢献すると、04年に通算200勝を達成。巨人時代の7年間で3度2ケタ勝利を達成した。

2位 49勝 工藤公康(ダイエー:95年~99年)
成績:119試 49勝37敗 防3.18

☆2位もダイエー時代に49勝を挙げた工藤だ。94年オフに西武からダイエーにFA移籍。低迷が続くチームを引っ張った。95年に12勝すると、97年に11勝。日本一に輝いた99年は最優秀防御率、最多奪三振のタイトルを獲得する活躍を見せた。

3位 45勝 石井一久(西武:08年~13年)
成績:119試 45勝40敗 防4.02

☆07年オフにヤクルトから西武へFA移籍した石井一久は、6年間で45勝を挙げた。移籍1年目の08年は11勝を挙げ、リーグ優勝、日本一の立役者となった。その後も、コンスタントに白星を積み重ね、引退前年となる12年は10勝をマークした。


4位 39勝 杉内俊哉(巨人:12年~)
成績:91試 39勝22敗 防3.03

☆11年オフにソフトバンクから巨人へFA移籍した杉内。12年が12勝、13年が11勝、14年が10勝とFA移籍した投手では、史上初となる移籍1年目から3年連続2ケタ勝利を達成した。現在も巨人でプレーする。

5位 33勝 涌井秀章(ロッテ:14年~)
成績:88試 33勝28敗 防3.50

☆西武時代、最後の2年はリリーフを務めた涌井は、先発を希望して13年オフにFA権を行使しロッテへ移籍。1年目こそ8勝だったが、2年目の15年はリーグ最多の15勝、昨季も10勝を挙げ、ロッテのエースとしてチームを支える。

移籍先で勝ち星をあげられなかった投手も…


 工藤公康はFA移籍した2球団で1位、2位にランクイン。3位は石井一久、4位が杉内俊哉と4位まで左投手という順位になった。5位に西武からロッテにFA移籍した涌井秀章が入った。涌井、杉内は現役ということもあり、この先も勝ち星を伸ばして、順位をあげることが十分に考えられる。

 一方で、FA移籍先のチームで白星をあげられなかった投手もいる。00年オフにヤクルトから中日へFA移籍した川崎憲次郎がそのひとり。ヤクルト時代、“巨人キラー”と呼ばれた川崎は、当時星野仙一監督が現役時代に背負っていた中日のエースナンバー20を与えられ、かなり期待された。

 中日入団後は故障になき、移籍1年目から3年間は一軍登板なし。4年目の04年に開幕投手を務め、移籍後初登板を果たしたが、同年限りでユニフォームを脱いだ。

 今オフFA移籍した投手たちは、新天地でも変わらぬ活躍ができるか注目だ。
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