スタン、二木、関谷、唐川、西野…
2月1日に春季キャンプがスタートする。伊東体制5年目に突入するロッテの一軍キャンプは、今年も沖縄・石垣島が舞台。そのメンバーを見ると投手陣の顔ぶれが充実しており、特に先発争いがし烈を極めそうだ。
軸になるのはWBCに挑む侍ジャパン代表にも選ばれた石川歩と、3年連続の開幕投手を目指す涌井秀章。昨シーズン彼らに次ぐ162イニングを消化し、8勝8敗、防御率3.56の成績を残したスタンリッジも年明けに契約を延長。かつてソフトバンク、阪神でも活躍した右腕は、節目の来日10シーズン目に臨む。
彼らに続く存在として期待されているのが、ドラフト1位で加入した佐々木千隼だ。5球団が重複した期待の右腕。新人合同自主トレから順調に調整を重ねており、「開幕は一軍でスタートしたいと思っている。そこに向けてしっかりと課題を持って取り組んでいきたい」と初キャンプを見据えている。
その完成度から早くも新人王候補にも挙げられている佐々木だが、まずは内なる戦いが待ち受けている。前述の3投手以外にも、昨季7勝を挙げた二木康太、新人ながら5勝を挙げた関谷亮太、後半戦から抜群の安定感を誇った唐川侑己と、期待の20代右腕たちも虎視眈々とローテ入りを狙っている。
さらに、2年連続30セーブの実績を持つ西野勇士が4年ぶりに先発復帰。また、昨シーズン貴重な中継ぎ左腕として防御率2.55をマークした藤岡貴裕も「長いイニングを投げられるように」と先発復帰を熱望している。
彼ら以外にも、故郷・石垣島からの巻き返しを図る大嶺祐太、昨年12月に結婚式を挙げたチェン・グァンユウ、そしてドラフト2位・酒居知史と同4位・土肥星也の“大阪ガスコンビ”も楽しみな存在だ。
上記メンバーは、合流が遅れるスタンリッジ以外、全員が一軍キャンプスタート。開幕ローテ入りをかけたサバイバル競争がいよいよ幕を開ける。