レギュラー候補の城所
代打、代走、守備固めの“スーパーサブ”と呼ばれる選手たち。彼らは1つ秀でた能力を持ち試合終盤に欠かせない貴重な存在だ。
その一方で、あともう1つ何か能力が向上すれば、レギュラーに手が届きそうな選手が多いのも事実。“キドコロ待機中”でお馴染みの城所龍磨(ソフトバンク)がそのひとり。城所は試合終盤の勝ち試合で、代走・守備固めで登場することが多かったが、昨季5月18日の日本ハム戦、代打で9年ぶりとなる通算2本目の本塁打を記録。この本塁打をきっかけに、先発での出場機会を掴む。
交流戦では主に「2番・右翼」で出場し、6月12日の巨人戦では自身初となる1試合2本塁打を放つなど、2ホーマー、3安打4打点の大暴れ。打率.415は12球団トップの成績で、本塁打数も交流戦だけで5本をマークした。この大活躍で、交流戦のMVPに輝いた。
交流戦で大活躍を見せた城所だったが、その後再び調子を落とし、代走・守備固めでの出場がメインとなった。
走力と守備力の安定感は誰もが認めるところ。レギュラーを掴むためにも打撃力。交流戦でみせた打撃を1年間継続することができれば、レギュラーを勝ち取ることは夢ではない。
杉谷もレギュラーにあと一歩
日本ハムのスーパーサブ・杉谷拳士も、レギュラーに手が届きそうなところにいる。杉谷は試合終盤に代打、代走、守備固めで出場が多いことに加え、内野と外野の両方をこなす超ユーティリティープレーヤーだ。
杉谷もスーパーサブから脱却するためには打撃力がカギを握る。昨季は62試合に出場して打率.240、9打点と苦戦。ただ、『夢対決2017 とんねるずのスポーツ王は俺だ!! 5時間スペシャル』(テレビ朝日系)でイジられた苦手とする左打席では、ここ2年は通算.310と克服しつつある。
昨季は得意の右打席で打率.177と足を引っ張る形となったが、左右両打席で結果を残すことができれば、レギュラーへの扉も開けてくる。
城所、杉谷は“スーパーサブ”を脱却し、念願のレギュラーを掴むことができるだろうか…。