◆ 守護神候補の最速158キロ右腕
西武は30日、今季から新たに加入するブライアン・シュリッター、アレクシス・キャンデラリオ、フランク・ガルセスの入団記者会見を行った。
シュリッターは最速158キロ右腕。メジャーではクローザーとして78試合に登板し、3勝6敗、防御率5.38という成績を残している。記者会見に同席した渡辺久信シニアディレクターは「頭の良い投手。フィールディングも良い。本気でやればスーパークイック」と期待。さらに抑えで起用する方針を示しており、「増田(達至)がいるが、競争してもらいたい」と促した。
守護神候補は「日本にこられてとても興奮している。日本の野球は1試合1試合100%でやっているイメージ」と印象を話した。
昨秋の宮崎キャンプ参加後にはNPB公式球を2ダース持って米国に帰国。「ずっと触ったりしていた」ことを明かし「開幕に向かって緊張感が増してきた。いろいろ予想しながら準備はできている」と順調ぶりをアピールした。
得意球はストレート。「チームの勝利に貢献できる投手になっていきたい」。195センチ、106キロの大型右腕が新守護神に名乗りを上げた。
◆ “雑草魂”で先発ローテ入りだ!異色の経歴を持つ34歳
絶対的エース岸孝之の穴を埋めることが期待されるのが、キャンデラリオとガルセスの先発候補だ。
日本が9カ国目と話すのは34歳右腕のキャンデラリオ。これまでに四度野球を辞めた過去があり、「野球から離れていた時はアメリカで内装工事の仕事をしてたよ」と笑う。
渡辺SDも「いろんな国に順応できている。成功するためには必要」と、その経験値を買う。さらに「野球に対する意欲がある。でないと8カ国もいかない。苦労もしてる。厳しさも知っている」と期待を込めた。
34歳と年齢的にはベテランだが、「まだまだ伸びしろがある」と渡辺SD。本人も「体を良い状態に保つことを心掛けている。気持ち的には20歳くらい」と頼もしい。
「1試合1試合全力でやるだけ」。34歳の新助っ人が“雑草魂”で先発ローテーションをつかみ獲る。
◆ 渡辺SDが「器用なタイプ」と評価
そしてもう一人。笑顔がステキな27歳・ガルセスだ。ドミニカ出身の左腕は先発候補だが、「いろんな投げ方ができる器用なタイプ。リリーフとしても面白い」と渡辺SDは中継ぎでの適正も見ていくと話す。
「So happy!」満面の笑みで今の気持ちを現した。アピールポイントはツーシーム、フォーシーム、チェンジアップの使い分けだという。
2015年にはメジャーで40試合に登板した左腕。「常に全力で」と活躍を誓った。
昨季は助っ人の活躍がイマイチだっただけに、この3選手には大きな期待がかかる。
◆ ブライアン・シュリッター
ポジション:投手
出 身:アメリカ
背 番 号:47
生年月日 :1985年12月21日
身長/体重:195cm/106kg
投 / 打:右投げ/右打ち
◆ アレクシス・キャンデラリオ
ポジション:投手
出 身:ドミニカ共和国
背 番 号:68
生年月日 :1982年5月28日
身長/体重:188cm/91kg
投 / 打:右投げ/右打ち
◆ フランク・ガルセス
ポジション:投手
出 身:ドミニカ共和国
背 番 号:59
生年月日 :1990年1月17日
身長/体重:180cm/82kg
投 / 打:左投げ/左打ち