いよいよプロ野球は今日からキャンプインする。今季もカミネロ(巨人)、ジェンセン(ソフトバンク)、アラウホ(中日)など多くの新外国人選手が入団した。新外国人の活躍がチームの命運を分けることも少なくない。ここでは、最近5年間で日本ハムの新外国人選手がどんな成績を残したのか見ていきたい。
最近5年間で見ると1年目から結果を残した外国人では、15年入団のレアードが挙げられる。レアードは前半戦、日本の配球に対応できず打率1割台と苦戦したが、日本の投手に慣れた後半戦からは打率をあげていき、本塁打は34本を記録した。2年目の昨季は、本塁打王のタイトルを獲得するなど、今ではチームに欠かせない存在だ。
投手は1年目にクロッタ、マーティン、バースといった救援陣の活躍が目立った。先発陣では14年に加入したメンドーサが、リーグワーストタイの13敗を喫するも、同年チーム最多の162イニングを投げた。2年目の15年は10勝をマークし、昨季は7勝にとどまったが、日本シリーズでは好救援が光った。
最近5年間の新外国人1年目の成績は以下の通り。
【2012年】
この年は横浜からスレッジが加入し、シーズン途中にモルケンが入団した。
スレッジは08年から2年間日本ハムに所属していた時期もあり、3年ぶりの復帰となった。5月22日のDeNA戦で全球団から本塁打を達成するも、シーズン途中に故障で離脱。復帰することなくシーズンを終えた。
<移籍1年目の外国人成績>
モルケン
12年成績:23試 2勝1敗 防3.27
☆シーズン途中加入
スレッジ ※3年ぶりに日本ハム復帰
12年成績:47試 率.232 本5 点23
【2013年】
アブレイユ、シーズン途中にトーマスが入団。
春季キャンプのテストに合格し入団を勝ち取ったアブレイユは、3・4月に9本塁打を記録すると、その後もコンスタントに本塁打を量産。31本のアーチを描き、本塁打王のタイトルを獲得した。
<移籍1年目の外国人成績>
トーマス
13年成績:3試 0勝2敗 防8.71
☆シーズン途中加入
アブレイユ
13年成績:138試 率.284 本31 点95
☆本塁打王
【2014年】
この年は投手がメンドーサ、クロッタ、シーズン途中にカーターが加入し、野手ではミランダが入団した。
メンドーサはリーグワーストタイの13敗を喫したが、先発ローテーションの一角として、チーム最多の162イニングを投げるなど先発投手陣を支えた。クロッタは、勝ち試合のリリーフを任され、61試合に登板し30ホールド、6セーブをあげた。
<移籍1年目の外国人成績>
メンドーサ
14年成績:26試 7勝13敗 防3.89
クロッタ
14年成績:61試 4勝5敗6S 防2.62
カーター
14年成績:48試 0勝5敗1S 防3.97
☆シーズン途中加入
ミランダ
14年成績:116試 率.227 本14 点57
【2015年】
投手はガラテ、ライブリー、野手がレアード、ハーミッダと4人の外国人を獲得した。
ガラテがシーズン途中で自由契約、ライブリーはシーズン途中に入団するも16試合に登板して、防御率5.30と精彩を欠き、ハーミッダは打率.211、18打点におわった。
そんな中、レアードは開幕から打撃不振が続いたが、栗山監督が我慢強く先発で起用。前半戦の打率1割台と苦しんだが、日本の投手に慣れた後半戦は徐々に打率をあげていき、本塁打も量産。打率は.231だったが、本塁打はチームトップの34本塁打を放った。
<移籍1年目の外国人成績>
ガラテ
15年成績:13試 3勝1敗 防1.71
ライブリー
15年成績:16試 0勝0敗 防5.30
☆シーズン途中に加入
レアード
15年成績:143試 率.231 本34 点97
ハーミッダ
15年成績:50試 率.211 本1 点18
【2016年】
投手はバースとマーティンが加入し、野手の新外国人選手はなかった。
バースは先発、リリーフの両方をこなした。特にシーズン終盤からの安定感が抜群で、9月7日のロッテ戦から14試合連続無失点でシーズンを終えると、CS、日本シリーズでも好投。日本シリーズでは5試合に登板して3勝をマークし、10年ぶりの日本一に大きく貢献した。
マーティンは、春先は増井浩俊に繋ぐセットアッパーを務めていたが、増井の故障でシーズン途中から守護神に配置転換。抑え転向後、1度も失点することなくシーズンを終えた。
<移籍1年目の外国人成績>
バース
16年成績:37試 8勝8敗 防3.65
マーティン
16年成績:52試 2勝0敗21S 防1.07
【2017年】
エスコバー
ポジション:投手
生年月日:92年4月22日
投/打:左/左
身長/体重:188センチ/102キロ