新助っ投3人に注目
今年の春のキャンプ、DeNAのブルペンが絶好調だ。
沖縄・宜野湾で行われているDeNAのキャンプで、特に熱気むんむんなのが室内練習場の隣にあるブルペン。雄たけびを上げながら投げる声、受ける捕手も大声で「ナイスボール」。多くのファンがわずかな隙間からその中を見守り、午前中のブルペン周辺は騒然とした雰囲気に包まれている。
初日からシーズンさながらの全力投球で、心地いいミット音を響かせたのは守護神・山崎康晃。3年目右腕の気合十分の投球が、DeNA投手陣のスタート合図だった。
2日にはジョー・ウィーランドが新助っ人一番乗りで初ブルペンを終えると、3日にはスペンサー・パットンが35球、フィル・クラインも29球の熱のこもった投球を披露。見守ったアレックス・ラミレス監督も、新戦力の3人に熱視線を送った。
キャンプ3日目にして、新助っ人投手たち3人がそろい踏み。中でもクラインは日本独特のブルペン練習に戸惑った様子で、投球練習前にはマウンドの後ろで日本人投手の投げ込みを見守り、その異様な雰囲気を味わっていた。
メジャーのキャンプでは、投手も捕手もあまり大声を出すことがない。どちらかというと黙々と投球練習が行われている。しかし、日本では捕手の大きな声がブルペン内に響き渡り、投手でも声を上げながら投げることは珍しくない。
少々戸惑いを感じたかもしれないが、それもキャンプでは大事なこと。開幕に向けてゆっくりと慣れていけばいい。まるっと入れ替わったDeNAの新助っ投3人に注目だ。