レギュラーの証のひとつに“規定打席”があげられる。昨季、規定打席に到達した選手はセ・パあわせて55人(セが27人、パが28人)だった。その中で、初めて規定打席に到達した選手は鈴木誠也(広島)、西野真弘(オリックス)、倉本寿彦(DeNA)など13人。
プロ5年目を迎える北條史也(阪神)は今季、自身初となる規定打席到達に期待がかかる。3年目まで一軍出場はわずか1試合だったが、4年目の昨季はキャンプ、オープン戦からアピールし開幕一軍入りを掴む。シーズン序盤は途中出場での出場が多かったが、5月に入ると二塁や三塁でスタメン出場が増加。
8月以降は、長年不動の遊撃手として君臨していた鳥谷敬に代わり、遊撃のポジションでスタメン出場した。規定打席に届かなかったが自身最多の438打席に立ち、打率.273、5本塁打、33打点の成績。5年目の今季、レギュラーを確保すれば、規定打席に到達する可能性が非常に高い。
2年目の吉田正尚(オリックス)もそうだ。吉田正はプロ1年目の昨季、故障で離脱した時期が多かったが、昨季の新人では最多の10本塁打を記録した。糸井嘉男がFA移籍した今季、右翼のレギュラーとして期待される。キャンプでは、紅白戦で鋭い打球を飛ばすなど、アピールを続ける。故障がなければ、規定打席に到達しそうだ。
その他、4年目の山川穂高(西武)、背番号を18に変更した岡大海(日本ハム)、筒香嘉智の後ろの5番を任された宮崎敏郎(DeNA)、正捕手を目指す原口文仁(阪神)なども、自身初の規定打席到達に期待がかかる。