◆ 中谷が猛アピール
沖縄・宜野座でキャンプを行っている阪神は8日、紅白戦を実施。「4番・右翼」で出場したプロ7年目の中谷将大が、存在感を見せた。
4回の第2打席、昨季22試合に登板して防御率1.00を記録した松田遼馬からレフトへ、2017年チーム第1号となるソロ本塁打を放つと、6回の第3打席で島本浩也から右中間を破る二塁打を放つ活躍。金本知憲監督は中谷について「1年前と打ち方が別人になっている。腰の回転もスムーズで軸もぶれていない」と喜んだ。
プロ6年目の昨季、64試合に出場して、打率.266、4本塁打、14打点の成績を残した中谷。夏場以降は中堅でスタメン出場するなど、今季ブレイク候補のひとりといえる。
ただ、今季の阪神の外野手はというと、オリックスからFAで加入した糸井嘉男が中堅、福留孝介が右翼と外野のレギュラーはすでに2つ埋まり、残る左翼も昨季新人王の高山俊がレギュラー最有力という状況だ。
中谷は外野手登録ではあるが、昨季一塁での出場経験を持つ。阪神の一塁事情はというと、昨季チームトップの22本塁打、79打点を記録したゴメスが退団し、レギュラーが白紙状態。
この日の紅白戦では、金本監督から第1クールMVPと評価された板山祐太郎も、外野手登録だが紅組の「3番・一塁」で出場し、捕手登録の岡崎太一も白組の「8番・一塁」で出場した。
キャンプでは三塁のレギュラー候補の新外国人・キャンベルが一塁の守備に就きノックを受けた。“絶対的”な一塁のレギュラーが不在の中、実戦で誰がアピールし、ポジションをモノにするのか非常に楽しみだ。