ニュース 2017.02.09. 17:30

指導者&選手必見!秋本真吾のスプリント力向上セミナー

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「正しい走り方を身につけることには大きな意義がある」


 「速く走れる」ことは、それだけで一つのステータスであり、武器にもなる。 昨年から阪神タイガースは、走るスピードを上げるために、プロスプリントコーチの秋本真吾氏を秋季キャンプに帯同させ、藤浪晋太郎、板山祐太郎、横田慎太郎、髙山俊、北條史也への指導を行った。今年の春季キャンプにも帯同しており糸井嘉男への直接指導も行っている。

 秋本氏は400メートルハードルを本職とし、2010年からはプロの陸上選手として活躍。オリンピック強化指定選手にも選ばれ、同年には男子200メートルハードルのアジア最高記録を打ち立てた。100メートル走では10秒44の自己ベスト記録を持っている。

 2012年の日本選手権を最後に現役から引退し、現在はプロスプリントコーチとして老若男女、プロアマを問わず、様々な方に「速く走るための方法」を指導している。

 サッカーキング・アカデミーでも、一昨年からスプリント力向上セミナーを実施。多くの参加者に速く走るためのレシピを伝授してきた。

 今回は、これまでトッププレーヤーから一般の方々まで多くの方々へ指導してきたなかで秋本氏が感じてきたもの、新たな発見などについて語ってくれた。

―――なぜ「走り方」を学ぶ必要があるのか教えてください。
秋本真吾:正しい走り方を知ることで得られるメリットとして、大きく2つのポイントがあると思っていています。1つはもちろん速く走ることができるようになること。走りは多くのスポーツで基本となる動きですので、それが速くなることで様々なスポーツに役立てることができます。そして、2つ目は筋肉系の怪我の予防ができること。走っていて起きる突発的な傷害には理由があり、走りの効率が悪くなることで怪我は起きると思っています。リスクマネジメントの意味でも、正しい走り方を身に付けることには大きな意義があると考えています。

―――サッカー、野球、陸上と競技の特性がありますがそれぞれトップ選手を指導し、「走り方」に違いはありますか?
秋本真吾:競技に関わらず、足の速い選手もそうでない選手もそれぞれ改善のポイントは共通しています。ですから、根本的には同じことを指導しています。まず基礎を経てからそれぞれの種目に合わせた動きに照らし合わせていきます。

――― 阪神タイガースのキャンプに参加していましたがどのような指導を行ったのでしょうか。
秋本真吾:指導の前日に講義を行い、走りに関しての基礎基本を理論理屈の部分から選手の頭に入れてもらい、翌日の指導でその基礎基本から指導を行いました。走りを伸ばすために球団がセレクトした選手には技術的なトレーニングを行ってもらい、その都度動画でフォームをチェックすることを繰り返しました。



――― 指導の中で気づいたことや、新たな発見などはありますか?
秋本真吾:もともとこちらがイメージしていたトレーニングが盗塁や走塁の動きに繋がることは実感できました。体重が増えたのにも関わらず、選手の30mの測定はほぼ全員自己ベストを更新したのは、一定の成果だったと思います。

――― 今回セミナーの受講を検討している皆様へ一言お願いします。
秋本真吾:求められる動きは様々ありますが、ほとんどいずれのスポーツにおいても走ることは最も基本となる動作です。質の高い、怪我の少ない走りを身につけ、競技力の底上げのお手伝いをしたいということがまず一つあります。
そしてもう一つには、考えながら練習を行うことの大切さも伝えたいと思っています。努力度を高めるトレーニングは大切ですが、それをより正しく効率的な方法を考えながら行うことで成果を最大化できるはずです。
理論と実践を経て、自らの走りの変化を感じて頂ければと思っています。



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