ニュース 2017.02.14. 07:45

内野から外野にコンバートした選手といえば…

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今季から本格的に外野に転向する中日の遠藤一星
 昨季まで遊撃、二塁でプレーしていた遠藤一星(中日)が、今季から本格的に外野手に転向する事になった。12日の韓国・ハンファとの練習試合では「2番・中堅」で先発出場し、本塁打を含む4安打2打点の大暴れ。打撃力は評価されていたが、内野の守備に不安を抱えていた。外野のコンバートで、レギュラーを掴みたいところだ。

 遠藤のように内野から外野手に転向した選手をみると、福留孝介(阪神)がいる。98年ドラフト1位で中日に入団した福留は、1年目の99年から遊撃のレギュラーに定着し、打率.284、16本塁打と好成績を残してリーグ優勝に貢献。一方で遊撃の守備に難を抱え、試合終盤には久慈照嘉が守備固めに入り、福留がベンチに下がることが何度もあった。

 2年目以降は三塁に挑戦するも守備の不安定さは変わらず。打撃にも悪影響を及ぼし、02年から本格的に外野へコンバート。これが、福留にとって打者としての価値を高めることになる。外野転向1年目の02年に首位打者のタイトルを獲得すると、その後は中日の中心選手に成長。

 06年には2度目の首位打者、リーグMVPに輝くなど大活躍し、08年からメジャーに挑戦。13年から再び日本球界に戻り阪神でプレーしているが、15年にベストナインとゴールデングラブ賞を受賞するなど、40歳を迎える今季も現役を続ける。

 近年では、陽岱鋼(巨人)もそうだろう。陽岱鋼は日本ハムに入団当初、大型遊撃手として期待されたが、強肩を活かすためプロ4年目の09年に外野へコンバート。11年に右翼のレギュラーに定着し、12年から2年連続で全試合出場。13年には自身初となる盗塁王のタイトルを獲得した。

 ソフトバンクとリーグ優勝を争った16年のシーズン終盤、9月21日のソフトバンク戦では、1点リードの9回二死二三塁、江川智晃が放った大飛球をフェンス際でキャッチ。サヨナラのピンチを防ぐとともに、日本ハムのリーグ優勝を大きく手繰り寄せるビッグプレーだった。外野に転向してからレギュラーに定着し、4度のゴールデングラブ賞を受賞するなど、福留同様にコンバートが成功した例といえるだろう。

 その他、“神ってる”活躍で大ブレイクした鈴木誠也(広島)も入団当初は内野手だったが、3年目の15年から外野手に本格的に転向し昨季大ブレイク。14年盗塁王の梶谷隆幸(DeNA)も遊撃から外野、昨季本塁打王と打点王の二冠に輝いた筒香嘉智(DeNA)も三塁から外野に転向するなど、外野に転向後に活躍しているケースが多い。

 今季から本格的に外野に転向する遠藤は、彼らのように活躍することができるか注目だ。
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