新ポジションで紅白戦出場
宮崎でキャンプを張るオリックスは13日、今キャンプ3度目となる紅白戦を開催。野手陣で輝きを放ったのが、節目のプロ10年目を迎える伊藤光だった。
この日はタイムリーを含む4打数2安打で存在感を発揮。不完全燃焼に終わった昨季のリベンジへ向けて、まずはバットの方で順調ぶりをアピールしている。のだが...。
やはり気になってしまうのが男の“守備位置”。なんとこの日は「三塁手」としての出場だった。
正捕手返り咲きへの挑戦
かつて2014年には、当時25歳という若さながらパ・リーグのベストナインとゴールデングラブ賞をW受賞。エース・金子千尋とともに最優秀バッテリー賞にも選出された。
“捕手・冬の時代”とも言われる現代の日本球界において、男は将来の日本を背負って立つ存在として期待されていた。しかし、あれからわずか3年...。気がつけば正捕手の座を失いかけている。
昨季は高卒3年目の若月健矢が74試合でスタメンマスクを被ったのに対し、伊藤は37試合に留まった。調整中にファームで一塁手として出場するようになると、一軍に戻った後も一塁や指名打者としての出場が増加していった。
すべて出場機会を増やすためとはいえ、捕手へのこだわりは消えていない。男はもう一度正捕手の座を奪い返すつもりで新たなシーズンに向かっている。
次なる実戦は16日の紅白戦。そして18日には広島との練習試合も組まれている。これから開幕までの間に、伊藤光が「どのポジションに入るのか」。オリックスの試合を見ていく上での注目ポイントになる。