練習メニューを決めるのは誰?
2月1日にスタートした春季キャンプも中盤戦。各地で実戦的な練習が増え、対外試合を行うチームも増えてきた。
朝から晩まで野球漬けの毎日...。開幕に向けて多くの時間をそれぞれの練習に費やすわけだが、何をするかを決めるのは選手たちではない。
画像はDeNAの2月14日のスケジュール。最近では練習メニューをホームページで公開している球団も多く、DeNAの場合は誰でも無料でダウンロードすることができるようになっている。
ここでひとつ疑問が。この1日のスケジュール及び練習メニューは、一体誰が決めているのだろうか。実はよく知らないこの疑問をプロ野球OBの増渕竜義氏に聞いてみた。
多くの人々の支えがあって練習ができる
キャンプの練習メニューや日程というのは、基本的には監督やコーチ、球団スタッフが決めています。
チームはキャンプの前に選手を除いた全スタッフで集まって会議を行います。主に一軍・二軍メンバーの振り分けや日程、イベントの調整などを行うもので、そこで練習メニューも大方決まるのです。
監督が中心となって、各選手の練習メニュー(アップ、ランニング、トレーニングを除く)を決定。もちろん、各コーチと相談しながら、また選手のコンディションも考慮しながら決めていきます。
メニュー作成は監督やコーチも大変ですが、最も大変なのはマネージャーさんでしょうね。見ていて申し訳なさを感じるほど、忙しい日々を送ります。
たとえば監督やコーチが作ったメニュー、スケジュールをまとめ、宿舎に貼り出すところからスタート。選手はもちろん、監督やコーチ、そして裏方さんまでがスムーズに行動できるよう、様々な部分に気を遣いながら段取りをしているのです。
そして練習メニューはもちろんのこと、合間に行われるイベントやファンサービスといった全ての流れを把握していなければなりません。キャンプがスムーズに進むのも、このマネージャーさんがいてこそなのです。
このキャンプ期間はマネージャーさんをはじめとする裏方さんたちとも長い時間を共にするので、選手のために奔走するスタッフの姿をよく目にすることになります。いつも一生懸命はたらいてくれている事は重々承知しているのですが、改めてその姿を目の当たりにすることで、「このチームで優勝したい」という思いがふつふつと湧いてくるんですね。
いろいろな人に支えられて、野球に集中することができる。こうした感謝の心を忘れずに戦うことが大切です。