宮本がサードにコンバート後は…
ヤクルトのショートといえば、90年代後半から00年代前半まで、6度ゴールデングラブ賞(ショートのみ)に輝いた宮本慎也があげられる。
最近10年間のヤクルトの最多出場選手を振り返ると、100試合以上出場した選手は07年の宮本、09年の川島慶三、11年の川端慎吾の3人しだけ。長年ヤクルトのショートを守ってきた宮本は、08年の途中からサードにコンバート。09年は川島がショートに固定され、118試合に出場したが、故障で離脱することが多かった。そして同年オフに、ショートでプレーすることを希望した藤本敦士が阪神からFA移籍。
10年は藤本がチーム最多出場選手となったが62試合にとどまる。11年は当時高卒6年目の川端慎吾が111試合に出場。これで宮本の後継者が誕生したかと思われたが、12年以降はショートだけでなくサードもこなし、13年からは完全にサードを主戦場とした。
宮本がサードにコンバートして以降、ショートを固定することができなかったヤクルトは、14年オフに日本ハムからFA宣言した大引啓次を獲得。移籍1年目の15年は、左脇腹痛で離脱するなど、96試合の出場にとどまると、2年目の昨季もチーム最多出場を果たしたが99試合だった。
今季も大引がレギュラー候補の軸となりそうだが、広岡大志、西浦直亨、谷内亮太などもいる。誰が最も多くショートのポジションに就くか注目だ。
最近10年間のショート最多出場選手
07年 宮本慎也(129試合)
08年 宮本慎也(58試合)
09年 川島慶三(118試合)
10年 藤本敦士(62試合)
11年 川端慎吾(111試合)
12年 川端慎吾(83試合)
13年 川島慶三(95試合)
14年 森岡良介(86試合)
15年 大引啓次(96試合)
16年 大引啓次(99試合)
※()はショートでの出場試合数