名物『キャンプめし』
春季キャンプにおける『楽しみ』は人それぞれ。ファンの方であればあまり見ることができない練習見学はもちろんのこと、シーズン中ではなかなか触れ合えない選手にサインをもらったり、写真を撮ってもらったりといったファンサービスが大きな魅力のひとつだろう。
キャンプを楽しみにしているのはファンの方々だけではない。選手たちを追いかけるマスコミ陣にも、密かな楽しみがある。それが『キャンプ地グルメ』だ。
練習後に市街へと繰り出し、ご当地グルメを食すというのも楽しみになるが、ここでは『キャンプめし』といわれる期間中のマスコミ用の食事をご紹介したい。
知られざる“12球団No.1”は...?
実は明確な決まりなどはなく、マスコミ用の食堂がある球団もあれば、食事のサービスがない球団というのもある。
コンビニなどでサッと済ませても良いのだが、たかがお昼ごはん、されどお昼ごはん...。朝から晩まで選手たちを取材する報道陣にとって、ランチタイムはつかの間の休息時間。仕事のモチベーションに関わってくる重要な要素なのだ。
たとえばヤクルトの浦添キャンプと言えば、ヤクルトラーメンや沖縄そば。ソフトバンクだったら外周に並ぶご当地グルメの屋台村...。キャンプ地によって楽しめるグルメは多種多様。
そんな中、“マスコミ人気No.1”との呼び声高いのが、中日の『キャンプめし』。各球団の担当記者が「1度は食べてみたい」という知られざる名物が、球場正面わきにある“竜ちゃん食堂”だ。
テントの中に厨房が設けられ、その場で調理してくれるのがポイント。何を食べても絶品と評判である。
ある日のキャンプのメニューを紹介しよう。メインの照り焼きチキンにソーセージとポテト、肉野菜炒めに付け合せのパスタ。ここにご飯とミネストローネスープが加わるという、まさに豪華絢爛なラインナップだ。
さらに、毎日違うメニューを提供してくれるというのもありがたいポイント。ふわふわのカツ丼もあれば、本格中華の日もあり、飽きることがない。
こうした知られざる『楽しみ』も、春季キャンプの魅力のひとつだ。