キャンプ中の選手の食事
2月1日からはじまった春季キャンプも、気がつけばもう終盤。来週25日(土)からはオープン戦が開幕する。
約1カ月近くを本拠地から離れた地で過ごしている選手たちであるが、その間の『食事』というのはどうしているのか。知られざる裏事情をOBの増渕竜義氏に聞いてみた。
「至れり尽くせり」
朝はホテルで、ランチは球場で、夕食はホテルに戻って。決められた範囲のものであれば好きなものを、好きなだけ食べることができるうえ、味も本当に美味しいです。
ランチは練習の合間に球場で食べるのですが、沖縄そばやソーキそば、アグー豚のしゃぶしゃぶなどといった沖縄ならではのメニューが並び、食事は日々の楽しみのひとつでした。
もちろん、外食をすることもあるのですが、やはり行くのは沖縄料理が多かったですかね。たまに焼肉、という感じだったと思います。
また、若手選手たちには夜間練習があります。投手は主にシャドウピッチング、野手は素振りなど、ホテルに戻ってからも練習、練習です。ありがたいことに、この夜間練習をする選手用にも軽食が用意されています。キャンプ中は、まさに至れり尽くせりなのです。
シーズン中の食事は?
ついでに、シーズン中の各球場の食事も紹介します。
球場には各球場ごとにケータリングがあります。メニューはおにぎり、うどん、そば、ラーメン、パスタ、カレー、サンドイッチといった豊富なメニュー。サイドメニューもサラダやフルーツなどがあり、おかずは毎日変わります。
プロ野球選手はいろんな球場で試合をしますから、一軍になると各球場のケータリングを食べることができます。中でも私が好きだったのが、セ・リーグでは東京ドーム。パ・リーグでは札幌ドームの食事でした。
東京ドームはとにかく種類が豊富。いつも何を食べようか悩んでいたほどです。特に東京ドームのカレーは絶品です。札幌ドームも種類が豊富ですが、ここはラーメンが最高でした。
食べるのは試合前ですから、もちろん量はあまり食べません。ケータリングの量やサイズも、選手のためにと2口、3口で食べられるように置かれているんですよ。
ちなみに、ヤクルトでは常時ヤクルト飲料すべてが常に飲み放題でした。球団のオーナーが食品関連ですと、こんな優遇もあるんです。