ニュース 2017.02.22. 17:00

昨季、捕手と一塁の両方で出場した選手は?

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元日本ハムの大嶋匠

阿部は今シーズンも一塁一本で!


 今シーズン王者奪回を目指す巨人は、阿部慎之助を一塁に固定し、小林誠司を正捕手として独り立ちさせる方針を取っている。

 阿部は2012年以降捕手、一塁手を兼任していたが、2014年オフにFAでヤクルトから相川亮二を獲得したことで、2015年から一塁に専念する予定だった。しかし、開幕早々に相川が故障。原辰徳監督は「99%ない」と語っていた阿部の捕手復帰を実行した。

 昨季は小林の成長、自身の故障もありプロ入り後初めてとなる捕手での出場が0となった。今季も同様に一塁に専念する予定だ。

 阿部の例でもわかるように一塁と捕手は兼任しやすく頻繁に起こりうる。さて、他球団では併用を行っているのだろうか?

昨季の併用は5球団7人


 昨季、捕手と一塁の両ポジションで試合に出場したのは5球団7人だった。

 日本一に輝いた日本ハムは大嶋匠が併用されていた。捕手と一塁ともに3試合に出場。ちなみに捕手としてのスタメン出場は1試合、代打から守備についたのが2試合となっている。レギュラー格ではない大嶋の場合は出場機会を少しでも与える意味合いでの起用ともいえるだろう。

 西武の上本達之は捕手で27試合、一塁で6試合に出場した。昨季は捕手としての途中出場が24試合だったが、試合終盤に炭谷銀仁朗の代打で登場し、そのまま守備に就くというケースが多かった。

 オリックスは伊藤光、伏見寅威の2名が両ポジションで試合に出場。伊藤は打撃を生かすためにシーズン終盤から一塁での起用が増えた。昨季の成績は打率.241、3本塁打と一塁手として打撃が物足りない。しかし、今キャンプでは三塁の練習もしており起用法が定まっていない。福良淳一監督の決断に注目したい。

 伏見は昨季一塁、捕手そして三塁でも起用された。ただ、17試合に出場し打率.242で本塁打は0と期待に応えることができなかった。若月健矢の台頭もあり今シーズンは正念場となる。

 ヤクルトの西田明央は、畠山和洋の故障離脱により捕手登録ながら一塁のレギュラーとして活躍。打撃で結果を残し打撃不振だった中村悠平に変わり、後半戦は捕手としての出場が増加した。今シーズンはキャンプから中村と正捕手争いを繰り広げ、真中満監督は「総合力の高い方を使う」と話している。今季は畠山、新外国人のグリーンが一塁手を争っているため、西田は捕手での出番が増えそうだ。

 阪神のシンデレラボーイとなった原口文仁は、チーム事情もあり数試合一塁で起用された。しかし、秋季キャンプでは「捕手一本で行く」と自ら宣言。今シーズンは梅野隆太郎、坂本誠志郎らとレギュラー争いを繰り広げる。

 また、今成は内野手登録だったが緊急時の第三捕手として考えられており1試合のみ延長で出番があった。今シーズン以降もあくまで第3捕手としての対応となりそうだ。

昨シーズン中に捕手、一塁手で出場した選手


大嶋匠(日本ハム)
捕:3試合
一:3試合

上本達之(西武)
捕:27試合
一:6試合

伊藤光(オリックス)
捕:65試合
一:11試合

伏見寅威(オリックス)
捕:3試合
一:6試合

西田明央(ヤクルト)
捕:56試合
一:21試合

原口文仁(阪神)
捕:87試合
一:9試合

今成亮太(阪神)
捕:1試合
一:11試合
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