浜口遥大,
DeNAの浜口遥大

◆ ドラ1・浜口、開幕ローテを目指す

 2年連続Aクラスを目指すDeNAのルーキーが非常に良い。

 昨年10月に行われたドラフトでDeNAは、育成選手を含めると10人の新人を獲得した。柳裕也、佐々木千隼を外し、外れ外れ1位で入団した浜口遥大(神奈川大)は、大学時代に制球面に不安を抱えていたが、初日のブルペンでは「思ったより荒れなかった。ある程度自分の思った通りに投げられた」とストレートを中心にチェンジアップ、カーブ、スライダー、フォークを織り交ぜ55球を投じた。

 キャンプ中盤から実戦がスタートしたが、15日に行われた韓国・ハンファとの練習試合では、2回1安打2奪三振無失点と好投。昨年11月に行われた新入団会見で「1年目からチームの日本一という目標にしっかりと貢献できるように、“貢献”という字をしっかりと胸に刻んで1年間頑張っていきたい」と意気込む左腕に期待大だ。

◆ 下位入団組も存在感

 下位で入団した選手たちもアピールを続ける。明秀日立高時代に通算63本塁打を記録したドラフト5位の細川成也(明秀日立高)は、高卒ルーキーとは思えない程の打撃力を披露している。13日に行われた阪神との練習試合で、初の対外試合の初打席でセンターバックスクリーンに豪快な一発を放った。

 同9位の佐野恵太(明治大)は17日の練習試合で、ヤクルトのドラフト6位菊沢竜佑からレフトへ本塁打。20日に行われた韓国・KIAとの練習試合でも、ヒットを放つなど奮闘する。大学時代は一塁での出場が多かったが、練習試合では右翼でも出場するなど、一軍で出場するため複数のポジションをこなす。

 投手では変則投法の同8位の進藤拓也(JR東日本)が、即戦力のリリーフとして期待大。15日に行われた韓国・ハンファとの練習試合で2回を無失点に抑えると、22日の韓国代表との練習試合でも1回を無失点に抑えた。

 さらに、育成ドラフト1位の笠井崇正も練習試合で好投を続ける。15日の韓国・ハンファ戦で4者連続三振を奪うなど2回をパーフェクト。21日の韓国・サムスンとの二軍練習試合で1回を無失点に抑えるなど、支配下登録に向けて快投を見せている。

 近年のドラフトでは三上朋也、山崎康晃、石田健大、倉本寿彦、今永昇太、戸柱恭孝といった選手たちがチームの中心選手に成長。今年のドラフトで入団した選手も、1年目から活躍することを期待したい。

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