ニュース 2017.02.23. 11:00

前年最下位から優勝したケースは?

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現役時代90年代のリーグ優勝に貢献し、15年には監督として優勝を経験したヤクルトの真中満監督
 1960年の大洋、1975年の広島、1976年の巨人、2001年の近鉄、2015年のヤクルト。

 上記の球団は前年最下位から翌年優勝した球団だ。昨年最下位だったオリックス、中日もリーグ優勝を目指し、シーズンに向けて汗を流す。ここでは最下位→優勝した球団を振り返っていきたい。

【1960年大洋 三原脩監督】
59年:49勝77敗4分[6位]
60年:70勝56敗4分[優勝]
☆リーグ優勝前年まで6年連続で最下位に沈んだ大洋は、この年西鉄で4度のリーグ優勝に導いた三原脩監督が就任。開幕から連敗を喫したものの、“三原マジック”と呼ばれたその采配で球団初のリーグ優勝を達成した。日本シリーズでは、毎日大映オリオンズに4連勝で日本一となった。

【1975年広島 古葉竹識監督】
74年:54勝72敗 3分[6位]
75年:72勝47敗11分[優勝]
☆球団創設以来、長年低迷が続いていた広島に歓喜の瞬間が訪れた。球団初の外国人監督としてルーツ監督が就任するも、4月下旬に監督を辞任。5月から古葉竹識コーチが監督に就任した。シーズン途中に監督交代劇がある中、選手たちは山本浩二、衣笠祥雄、ホプキンスが打線を引っ張り、投手陣は外木場義郎が20勝、池谷公二郎が18勝、佐伯和司が15勝、宮本幸信が10勝と4人が2ケタ勝利を達成した。

【1976年巨人 長嶋茂雄監督】
75年:47勝76敗7分[6位]
76年:76勝45敗9分[優勝]
☆74年に現役を引退し翌75年から指揮を執った長嶋茂雄だったが、監督1年目は球団創設以来初の最下位に終わる。オフに日本ハムから張本勲、太平洋から加藤初をトレードで獲得し、外野手の高田繁をサードにコンバート。シーズンが開幕すると巨人と阪神が優勝を争う展開となったが、最終戦で巨人が勝利し優勝した。

【2001年近鉄 梨田昌孝監督】
00年:58勝75敗2分[6位]
01年:78勝60敗2分[優勝]
☆01年にリーグ優勝した近鉄は、チーム防御率リーグワーストの4.98だったが、“いてまえ打線”が打ち込まれる投手陣をカバーした。3番ローズ、4番中村紀洋の3・4番は他球団に脅威を与え、ローズが55本塁打、中村が46本塁打を放った。また9月26日のオリックス戦は3点リードされながらも、代打・北川博敏が劇的満塁弾で優勝を決めた。

【2015年ヤクルト 真中満監督】
14年:60勝81敗3分[6位]
15年:76勝65敗2分[優勝]
☆13年から2年連続最下位に沈んだヤクルト。14年はチーム防御率4.62と苦戦したが、リーグ優勝した15年はチーム防御率3.31と改善。秋吉亮、ロマン、オンドルセク、バーネットといった救援陣が奮闘し、救援防御率はリーグトップの2.67だった。打線はトリプルスリーを達成した山田哲人をはじめ、首位打者の川端慎吾、打点王の畠山和洋が奮闘した。


 最下位→優勝したケースは過去に5例あったが、オリックスと中日の2球団はリーグ優勝することができるだろうか…。
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