嶋が小久保ジャパン発足後、代表最多出場
侍ジャパンは23日、3月7日に開幕する『第4回ワールドベースボールクラシック』(WBC)に向けた強化合宿をスタートさせた。
2大会ぶりに世界一を目指す小久保ジャパン。捕手に目を向けると、今大会は大野奨太(日本ハム)、嶋基宏(楽天)、小林誠司(巨人)の3人が選出された。過去3大会は第1回大会が前年日本一となったロッテの里崎智也、第2回大会が当時メジャーでプレーしていた城島健司、第3回大会が前年日本一となった阿部慎之助がスタメン捕手に固定されていたが、今大会は過去の大会に比べると絶対的な存在がいない。
小久保ジャパン発足後、13年の台湾遠征から昨年11月に行われたメキシコ、オランダとの強化試合まで28試合を戦ったが、最も多くスタメンマスクを被った選手は嶋基宏(楽天)。約半分の14試合でスタメン出場する。
15年11月に行われたプレミア12では、1次ラウンド・5試合中4試合で先発マスクを被り、準々決勝のプエルトリコ戦、準決勝の韓国戦でもスタメン出場した。決勝進出を懸けて戦った韓国戦では、「9番・捕手」で先発出場するも、3点リードの9回に4点を失い逆転負けを喫したということもあった。WBCではプレミア12の反省を教訓に、投手陣引っ張って欲しいところだ。
過去は日本一の球団が正捕手
過去の傾向をみると第2回の城島を除くと、前年日本一に輝いた里崎(第1回)、阿部(第3回)が代表の正捕手を務めた。それらを踏まえると、昨季日本一に輝いた日本ハムの正捕手・大野が先発マスクを被る可能性も十分に考えられる。
昨年11月に行われた強化試合が初の代表入りとなった大野だが、4試合中最多の2試合でスタメンマスクを被った。ただWBC球に苦戦した投手が多かったこともあり、スタメンマスクを被った10日のメキシコ戦が4失点、13日のオランダ戦が8失点(交代後の失点は含まない)と投手陣の良さを引き出すことができなかった。
残る小林誠司は、巨人でもバッテリーを組む菅野智之が先発するときにマスクを被る可能性が高いが、実績、経験という面でも3番手という位置づけになりそうだ。
過去3大会に比べ絶対的な“捕手”が不在の中、WBCに挑むことになる。則本-嶋、菅野-小林など相性に合わせて3人を起用するのか…。それとも、プレミア12の時のように捕手を嶋に固定して大会に臨むのか。小久保監督の采配に注目だ。