今大会は松田が中心か
『第4回ワールドベースボールクラシック』(WBC)の開幕まで2週間を切った。
サードに目を向けると、本職は前回大会も出場した松田宣浩(ソフトバンク)のみ。セカンドで4年連続ゴールデングラブ賞を受賞する菊池涼介(広島)、昨季ショートで143試合フルイニング出場した田中広輔(広島)といった選手たちが、サードの守備練習を行っている。
今大会はサードの人材が不足しているが、過去3大会のサードは誰が務めたのだろうか…。
人材が揃っていた第1回大会
第1回大会は05年に3割30本100打点を記録した岩村明憲、37本塁打を放った小笠原道大、本塁打王の新井貴浩、日本シリーズMVPの今江敏晃(当時)と前年に好成績を残した選手が多く選出された。
そんな中、最もサードで出場したのが岩村だった。岩村は第1ラウンドの中国戦から第2ラウンドの韓国戦まで6試合連続で先発出場。スタメン出場した全試合で安打を放つ活躍を見せた。ただ、故障で準決勝以降は欠場した。
岩村に次いで5試合に出場したのが今江だ。第1ラウンド、第2ラウンドまでは試合終盤の守備固めで登場していたが、準決勝の韓国戦、決勝のキューバ戦はスタメン出場した。
【2006年】
岩村明憲(6試合)
今江敏晃(5試合)
宮本慎也(1試合)
第2回大会は前年本塁打王の村田が中心
第2回大会は、前年本塁打王の村田修一が最多の6試合に出場した。
村田は『5番・サード』でスタメン出場した第1ラウンド初戦の中国戦で2ランを放つと、韓国戦では『4番・サード』で先発し2試合連続本塁打を記録。第2ラウンドに入っても、2試合でヒットを放っていたが、右足を痛め負傷。
そのため、セカンドを本職にする片岡易之(当時)が第2ラウンドと決勝の韓国戦に先発出場し、準決勝のアメリカ戦はショートを主戦場にする川崎宗則がスタメン出場した。
【2009年】
村田修一(6試合)
片岡易之(3試合)
川崎宗則(3試合)
第3回大会も本職は松田のみ
前回大会も今大会同様にサードを本職にする選手が松田のみだったこともあり、全試合に出場。第2ラウンドのチャイニーズ・タイペイ戦は鳥谷敬(阪神)にスタメンを譲ったが、その他の試合は松田がサードで全試合スタメン出場した。
打撃面では、ソフトバンクでクリーンナップを任されることの多いが、侍ジャパンでは“攻撃的な9番打者”として上位打線に繋ぐ役割を果たした。
【2013年】
松田宣浩(7試合)
鳥谷 敬(1試合)
今大会も松田が中心にサードで出場することが濃厚。前回準決勝敗退の悔しさを知る松田の活躍に期待したいところだ。