今大会は坂本がスタメン濃厚
『第4回 ワールドベースボールクラシック』(WBC)開幕まで残り1週間となった。
ショートに目を向けると、今大会は昨季首位打者に輝いた坂本勇人(巨人)、全143試合フルイニング出場した田中広輔(広島)がいる。坂本がレギュラーでの活躍が期待され、田中はショートだけでなく、サードでノックを受けるなど、複数のポジションを守ることが予想される。
今大会は坂本のレギュラーでの出場が濃厚だが、過去3大会のショートは誰が務めたのだろうか…。
第1回大会は川崎がショート
第1回大会はショートを主戦場にする川崎宗則、宮本慎也、西岡剛の3選手が選出。前年ソフトバンクで打率.271を記録した川崎が、第1ラウンドの中国戦から決勝のキューバ戦まで全8試合にスタメン出場した。
川崎は1番イチローに繋ぐ9番打者を務め、第2ラウンドの韓国戦、決勝のキューバ戦を除いて全ての試合で安打を放った。決勝のキューバ戦では安打を記録できなかったが、1点差リードの9回にイチローの安打で二塁からホームイン。捕手のブロックを潜り抜け、右手をホームにタッチし“神の右手”と話題を呼んだ。
また、宮本はショート、サードなどをこなし、西岡は当時ロッテでセカンドもこなしていたこともあり、全試合でセカンドを守った。
【2006年】
川崎宗則(8試合)
宮本慎也(2試合)
第2回は前年日本一の中島
第2回大会のショートには、前年西武の日本一に大きく貢献した中島裕之、第1回大会ショートでチーム最多の8試合に出場した川崎宗則が選出されたが、最も出場したのは中島の7試合だった。
中島はショートで出場した7試合全てでスタメン。韓国との第1ラウンドGame4で3安打、準決勝のアメリカ、決勝の韓国戦でもマルチ安打を放つなど、攻撃的な2番打者として数多く出塁した。
第1回大会でレギュラーだった川崎は、第2回大会は控え。ショートでの出場は代打から登場した第2ラウンドのキューバ戦と韓国戦のみだった。
また、セカンドを本職にする片岡易之(当時)は、中島が発熱で欠場した2試合で、ショートでスタメン出場している。
【2009年】
中島裕之(7試合)
片岡易之(2試合)
川崎宗則(2試合)
第3回はショート主戦場の選手が4人
準決勝でプエルトリコに敗れ、3大会連続世界一とはならなかった第3回大会。この大会は、坂本勇人、松井稼頭央、井端弘和、鳥谷敬とショートを主戦場にする選手が多く選出された。
その中で最もショートで出場したのが、6試合で坂本だった。第1ラウンドは3試合で12打数1安打と苦しんだが、第2ラウンドのチャイニーズ・タイペイ戦で2安打を記録すると、オランダとの第2ラウンドGame4で本塁打を含む4打点の活躍を見せた。
坂本がスタメン出場していたこともあり、井端、松井、鳥谷はセカンド、サードなどその他のポジションで出場した。
【2013年】
坂本勇人(6試合)
井端弘和(1試合)
鳥谷 敬(1試合)
今大会も前回大会出場した坂本が、ショートで出場することが濃厚。前回大会は大会通算.240と苦戦しただけに、今大会では前回以上にバットでチームの勝利に貢献したいところだ。