4日間の宮崎合宿を終え、27日のお昼すぎの便で侍ジャパンは福岡入りしました。きょう28日からはヤフオクドームで『壮行試合』を行います。
今回はこの4日間、侍ジャパンの合宿を通じて感じたことを少しずつ書きたいと思います。
◆ “HAYADE6”に感心
合宿中、練習は10時頃から開始するため、選手たちは9時30分頃に球場入りします。しかし、この本体より先に球場に入る早出組がいるのです。
早出組はだいたい毎日8時15分ごろに球場入り。私も「選手がこんな朝早く来るのに選手より遅く球場入りはできない」と思い、8時頃に球場に入り、早出組をお出迎えするのですが…。とにかく眠いんです。寝ぼけ眼な私。こんな朝早くからきりっと球場入りする選手に頭が下がります。
強化合宿中の早出メンバーは御覧の通り。
【1日目】石川、嶋、大野、秋山
【2日目】嶋、大野、小林、田中、秋山、鈴木
【3日目】嶋、大野、小林、田中、秋山、鈴木
【4日目】嶋、大野、小林、田中、秋山、鈴木
合宿最終日、早出組が球場入りした後に、他の記者さんとこんな会話をしました。
記者さん「きょうの早出組は?」
私「いつもの6人です」
記者さん「いつメンね。早出6だな(笑)」
私「早出6(笑)」
もう「いつものメンバー」で通じるんです。たった4日間ですが、記者たちの心には「早出で頑張っていた」というイメージがしっかりと刻み込まれていると思います(このメンバーは昨年11月の強化試合でも早出で頑張っていた記憶があります)。
◆ 選手とファンの距離が近くなった?
侍ジャパンの合宿は、球団の合宿と違い、ファンとの距離はあまり近くありません。混乱を避けるためでしょうか、サインの呼びかけにも応じることはありません。
しかし、選手たちもたくさんの声援に何もできないことは心苦しいのでしょう。日を追うごとに、その声援に応えるようになっていった気がします。
ファンから呼びかけられれば、手を振って応える。居残り特打では、柵越えを放った後、スタンドに向かって喜びのポーズを見せるなど、ファンを喜ばせるパフォーマンスも。菊池選手のグラブを持っていた田中選手が、スタンドのファンに「いる?」と問いかけて投げる素振りを見せるなど、ファンとやりとりをする場面も見受けられました。
さらに27日には、ファンが少なかったこともあり、菅野投手がサインに応じていました。
全ての人の要望に応じることはできないため、どこまでファンサービスをするべきか線引きは難しいところ。しかし、その中でファンの声援に精一杯応えようとする選手の心遣いに感心します。こうやって選手からサインをもらったり、呼びかけに応じてもらったことは、その方の中で一生の宝物となるでしょう。
さて、きょうからはヤフオクドームで「侍ジャパン壮行試合(対CPBL選抜チャイニーズ・タイペイ)」に臨みます。練習試合は残念な結果に終わりましたが、こここら実戦を通して本番までに少しでも状態を上げてもらいたいところです。
文=加藤晃子(かとう・あきこ)