2年連続30セーブも悔しい1年に終わった2016年
今季も、クローザーを目指し山崎康晃(DeNA)は腕を振っている。
プロ2年目の昨季、史上初となる新人から2年連続30セーブを達成。DeNAの勝ち試合の最後を担った背番号19だが、「年間通して守護神という形で投げさせていただきましたけど、8月の低迷もありまして、僕自身、力不足というのを痛感させられた1年になりました」と数字以上に悔しさが残るシーズンとなった。
特に8月は2日の阪神戦から5日の中日戦にかけて4試合連続失点するなど、月間防御率は15.12。7月終了時点で、防御率1.69と抜群の安定感を誇っていた守護神とは思えない、まさかの不振だった。
苦しい投球が続いた8月について山崎康は「結果が出る前に、気が付く前に打たれてしまった。僕自身も想像していなかったですし、ああなってから初めて『ああ、ここはどうしたらいいのかな』と考える部分があったので、苦労しましたね」と振り返る。
競争に勝ち守護神定着
昨季の反省を踏まえて山崎康は「体力強化という意味でも、スタミナですね」と、1月の自主トレでは毎日山登りと体幹トレーニングで体を鍛えたという。
また、今季は守護神候補の1人としてパットンが加入。パットンとの競争で勝たなければ、勝ち試合の最終回を務めることができない。
守護神を2年間務めてきた山崎康にも当然、意地はある。
「2年間(抑えを)やらせていただいて、僕自身も強く思っていますし、なんとか守護神として最後を締めたい」。
抑えの座を勝ち取るためにも、必要なのは結果。そのために、今季は投球の幅を広げ「スライダーも投げて、相手を翻弄できるように幅を広げていきたいと思います」とストレート、ツーシームの2種類だけでなく、新たにスライダーも投げていくという。
ストレートに関しても「ストライクボールだけでなくて、インサイド、アウトサイドと高めと低めのボールを上手く使って、ストライクゾーンを広く使っていければ」と話す。
「優勝するためには最低でも40セーブが必要だと思っています。また、チームに頼られる存在という意味で60試合を超えて初めて認められると思います。なんとか今年は優勝を目指して60試合、40セーブを達成できるように頑張りたいと思います」。
今季も最後のマウンドにあがるため山崎康は、アピールを続けていく。
(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)