ニュース 2017.03.02. 13:02

【侍ジャパン】これぞ“侍野球”だ!重盗成功の秋山「前を狙うことはすごく重要」

 これこそがまさに日本の野球“スモールベースボール”だ。

 侍ジャパンは1日、CPBL選抜チャイニーズ・タイペイとの壮行試合に臨み、9-1で快勝。「2番・中堅」で先発した秋山が値千金の活躍を見せた。

 1-0で迎えた5回、秋山は一死から右前打で出塁。続く坂本が四球を選び、一、二塁とすると、筒香の2球目ですかさず盗塁。一塁走者の坂本も走り、重盗を決めた。その後、4番・筒香の内野ゴロの間に生還。貴重な追加点につながった。

 「シーズンでもなかなかない三盗を仕掛けられたことはすごく良かった」と秋山は笑う。「ワンストライクだったので結構ギャンブルなところはありましたけど、自分の中ではピッチャーの動きをみて確信があった」と自信を持ってうなずいた。

 さらに、「後ろのランナーはすごく判断が難しい。(坂本)勇人が付いてきてくれて、ダブルスチールになった。内野ゴロで、一、三塁だったらゲッツーっていう可能性もありましたから、あれで二、三塁になって、ゴロ狙って1点とすごく良い形になった」と仲間をねぎらった。

 6回にも二盗。「(サインなのか自分の判断なのかは)作戦面のことなので全部は言えないです」と明言を避けたが、「積極的に仕掛けて良かった」と満足気な表情だ。

 9得点で快勝した侍ジャパンだが、実は連打がなかった。「そんな簡単に連打連打で点が取れるということはなかなかない。その中で足を使うこととか、出塁して前を狙っていくということはものすごく重要」(秋山)。日本野球の代名詞“スモールベースボール”を意識した。

 「エラーもありましたけど、塁に出れたってところは良かった。足も使えたので」。投手力を軸とし、打者は泥臭く点を取る。指揮官が常々語っている理想の野球を侍ジャパンが見せてくれた。
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