打てる二塁手が増加中!?
楽天時代の13年に28本塁打を放った新加入のマギー(巨人)、14年に打率リーグ2位の.327を記録した銀次、15年に打率リーグ3位に入った近藤健介(日本ハム)といった選手たちが、チームの新たなオプションとして二塁に挑戦。
さらに、昨季遊撃でベストナインに輝いた鈴木大地(ロッテ)は今季から本格的に二塁へコンバートとなった。このように、球界では“打てる二塁手”が増えつつある。
山田が打てるセカンドの代表格
翌15年はトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成する活躍を見せ、14年ぶりリーグ優勝の立役者となった。昨季はケガで離脱した時期もあったが、日本プロ野球史上初となる2年連続でトリプルスリーを達成した。打てる二塁手として、球界を代表する選手に成長している。
パでは浅村が存在感
パ・リーグで打てる二塁手といえば、浅村栄斗(西武)だ。浅村は高校時代、遊撃を守っていたが、プロ入り後は一塁、二塁、三塁など複数のポジションを経験。打点王に輝いた13年は、一塁でベストナインとゴールデングラブを受賞した。
片岡治大が巨人へFA移籍した14年から本格的に二塁へコンバート。セカンド3年目となった昨季は、全143試合に出場して、打率.309、24本塁打、82打点と好成績を残し、浅村は二塁でもベストナインにも輝いた。
これまでにも落合博満、小久保裕紀、井口資仁など打てる二塁手はいたが、どちらかといえば、荒木雅博(中日)、片岡治大(巨人)といった俊足タイプ、小技を得意にする田中浩康(DeNA)など、足が速くて守備が上手い人が務めるイメージが強い。マギー、銀次は万が一に備えて二塁の守備練習に励んでいるが、彼らが本格的に挑戦することになれば、“打てる二塁手”の時代に突入するかもしれない。