侍ジャパンの則本昂大（楽天）が4日、大阪府内のグラウンドで練習を行った。

　休日返上でグラウンドに現れた則本は、ブルペンに入り35球。「もう1回、しっかりとフォームを確認したかった」と話した。

　前回登板の台湾プロ選抜との壮行試合では、3回6安打3失点と乱調。「打たれたのは球が甘かった」と振り返る。

　あす5日のオリックスとの強化試合では、“追試験”の場が与えられた。本番前最後の実戦で2回を投げる予定だ。

　「もう一度チャンスをもらえた。やりたいことをしっかりやって本番を迎えたい」と右腕。「結果が全て。いい投球をしてゼロに抑えてマウンドを下りたい」と気合いを入れ直した。

　また、WBC出場を辞退することとなった楽天の先輩・嶋基宏への想いも口にした。

　「残念だが、僕たちがどうこういうことではない。一番悔しいのは嶋さん」と離脱を余儀なくされた大黒柱の心情を慮った。

　「嶋さんだけでなく、大谷だったり、その他にも辞退した選手はいる。その人たちの分までしっかりと仕事をしたい」

　最後に嶋と交わした握手。先輩から託された想いを背負って、マウンドに上がる。