1位は2年連続トリプルスリーの...
いよいよ開幕する第4回ワールド・ベースボール・クラシック(以下WBC)。大会を目前に控え、アメリカのスポーツメディアサイト『SB Nation』が「メジャーリーガー以外の大会注目選手」をランキング形式で紹介。侍ジャパンの選手の名前も掲載されている。
開幕が近づくにつれて、10位から徐々に公開されていったこのランキング。現地時間5日に発表された栄えある第1位には、山田哲人が選ばれた。
記事では、山田を「世界で最も攻撃的な選手のひとり」と紹介。高校時代の活躍から(なぜか出身高は「Kosei high school」となっている...)、一軍初出場がクライマックスシリーズだったこと、2015年にトリプルスリーを達成したことなどにも言及しており、「大谷翔平(日本ハム)と比べると知られていないが、今大会のメジャーリーガーではない選手のなかでは最も興味深いと考える」とコメントされている。
プロスペクトの復活
山田に次ぐ2位から4位を見てみると、上位からウラディミール・バレンティン、アルフレド・デスパイネ、そして菅野智之。日本でお馴染みの名前が3つ続いた。
2位のバレンティンについては、「一度プロスペクトとなった選手が、NPBで生まれ変わった」という見出しがつけられている。
かつてはアメリカ球界でも将来を嘱望される有望株のひとりであった大砲。記事では「2000年に16歳でマリナーズと契約し、2007年にはマリナーズのプロスペクト(有望株)トップ5になるまで成長した選手」と、マイナー時代の評価とともに紹介された。
残念ながらそこからメジャーの舞台で活躍することはできなかったが、「日本では11年、12年と本塁打王に輝き、13年には王貞治の記録を抜く60本塁打の大記録を打ち立てた」とその功績を紹介。さらに「13年のWBC大会でも7試合で.304と結果を残し、話題を呼んだ」と、国際舞台での活躍についての触れている。
最後は「オランダはMLBのスターが多く在籍しているが、勝利のためには彼のパワフルな打撃もまた重要だと証明するだろう」と締めくくられており、バレンティンがチームにとって大きな存在であることを念押した。
キューバ優勝のための1ピース
3位に入ったのはデスパイネ。言わずと知れた“キューバの至宝”である。
記事によると、「ホセ・アブレイユ、アロルディス・チャップマン、ユリエスキ・グリエルら主力が抜けたキューバにとって、スラッガーのデスパイネは希望が持てる存在だ」。スターが流出する中、チームの柱として高く評価されている。
また、「パワーヒッターにしては身長が小さいが、体重があり強い腕と手を持ち、驚異的な力を持っている」とそのパワーをキューバが第1ラウンドを超えるためにはパワーヒッターが必要だが、そのような選手はデスパイネを除いて他にいない」とも。2位のバレンティンと同様に、優勝のために必要な力であると評した。
日本屈指の本格派投手
NPBで活躍する助っ人を挟み、4位に入ったのが日本の菅野。記事では11年のドラフトで1位指名を受けながら入団しなかったことや、その後プロ入りして13年に新人王を獲得したことについても触れられている。
投手としての評価では、「2014年の靭帯損傷の影響で以前より球速は落ちた」ことが指摘されているものの、「フォーシーム、シュート、カーブ、スライダーを投げ、左打者に対してはフォークで空振りを奪う。制球が上手く、ゴロを打たせる能力も優れている」と全体的な能力の高さを紹介。
最後には「菅野は優秀な先発投手として、松坂、岩隈、上原、ダルビッシュのように優勝のカギとなるだろう。もしそれが叶えば、次は彼らと同じようにメジャーに来るはずだ」と、WBCで活躍したのちに海を渡った先輩たちに続くのでは...という記者の期待も込められた形で締められている。
メジャーリーガー以外の大会注目選手・トップ10
『SB Nation』1位 山田哲人(日本)
2位 ウラディミール・バレンティン(オランダ)
3位 アルフレド・デスパイネ(キューバ)
4位 菅野智之(日本)
5位 ヨエルキス・セスペデス(キューバ)
6位 則本昂大(日本)
7位 ソン・アソプ(韓国)
8位 ラザロ・ブランコ(キューバ)
9位 チェ・ヒョンウ(韓国)
10位 フレデリク・セペダ(キューバ)