ニュース 2017.03.06. 22:51

開幕戦から延長!激闘制したイスラエルが歴史的初勝利

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WBC初出場の初戦で初勝利を挙げたイスラエル
【第4回WBC・1次ラウンド】
● 韓国 1 - 2 イスラエル ○
<3月6日 高尺スカイドーム>

 第4回ワールド・ベースボール・クラシックが韓国・ソウルで開幕。オープニングゲームとなった韓国とイスラエルの一戦は、延長戦の末にイスラエルが2-1で競り勝った。



 先に主導権を握ったのはイスラエル。4大会目にしてWBC初出場のチームは2回、先頭・フレイマンの四球にボレンステインが二塁打で続き、無死二、三塁のチャンス。

 三振で一死後、四球で満塁とすると、8番のクリーガーも四球を選んで押し出し。イスラエルの記念すべきWBC初得点にして、今大会最初の得点をスコアボードに刻んだ。

 しかし、後続が倒れてこの回は1点どまり。韓国先発のチャン・ウォンジュンを攻め落とすまでには至らない。


 その後は両者無得点が続き、迎えた5回裏。今度は韓国が意地を見せる。

 イニングを跨いだイスラエル2番手のソーントンが乱れ、四球と死球で労せずしてチャンス到来。代わった3番手・ブライヒを前にイ・ヨンギュが三振に倒れるも、2番のソ・ゴンチャンが初球をレフトへと弾き返し、二塁から走者が生還。試合をふりだしに戻した。


 1-1のまま試合は終盤戦へ。イスラエルは7回に満塁のチャンスを作るも、ガイレンの打席で押し出しかと思われたきわどい投球がストライクの判定。打ち直しの6球目は鋭い打球も、これがショートのグラブに収まって無得点で終了すると、8回にも満塁のチャンスを作りながら、韓国が前倒しでつぎ込んできたオ・スンファンの速球にバーチャムが全く対応できず。三振でチャンスを逸した。

 窮地を脱した韓国はその裏、先頭のキム・テギュンが四球で歩くと、一死からソン・アソプがセンターへヒット。この間に走者が三塁まで進み、一死一、三塁のチャンス。しかし、ここでミン・ビョンホンの当たりは平凡な三ゴロ。三塁走者は三本間に挟まれて憤死し、後続も倒れて無得点。韓国も勝ち越しのチャンスを逃した。

 両者決め手を欠いたまま迎えた9回。イスラエルはイニング跨ぎのオ・スンファンから先頭が安打で出るも、後が続かず。韓国もイスラエルの6人目・ゼイドの前に無得点。なんと開幕戦から延長戦へと突入する。


 延長10回、韓国は40歳右腕イム・チャンヨンにスイッチ。イスラエルは先頭が倒れるも、四球と安打で一死一、三塁のチャンス。ここでクリーガーはスクイズを試みるも、打球は無情にも真上へ。

 これが捕手のグラブに収まって二死。この回もか...という空気が漂う中、9番のバーチャムが外寄りの速球に食らいつくと、打球は二遊間へ。セカンドが滑りながら打球を抑えるも、ボールはどこにも投げられず。執念のタイムリー内野安打でイスラエルがついに勝ち越した。
 
 守るイスラエルは10回裏もゼイドが続投。49球の熱投で韓国打線を封じ、2-1で逃げ切りに成功。予選を勝ち上がってWBC初出場を掴んだイスラエルが、その初戦でホーム・韓国を下す番狂わせを起こし、歴史的なWBC初勝利を掴んだ。

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