第4回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で世界一奪還を目指す侍ジャパンのメンバーが6日、翌日に控えたキューバとの初戦へ意気込みを語った。

　侍ジャパンは6日、東京ドームで前日練習を実施。投内連係やフリー打撃などで約1時間半汗を流した。

　練習後、報道陣の取材に応じた選手たち。その表情はやる気に満ち溢れていた。

　「準備万端です」と話すのは好調の田中広輔（広島）。1次リーグで最大のライバルとされるキューバに対しても「しっかりとした野球をやれば負けない相手」と強気だ。「小さくならないようにしっかりと振っていきたい」と気合いを入れた。


　内川聖一は「やることはやってきた」と落ち着いた表情で話す。

　世界の頂を知る男は、どん底も知っている。前回大会では自信の走塁ミスが響いて、準決勝で敗退。悔し涙を流した。

　「出されたところでしっかりと仕事ができるように」。前回大会のリベンジへ、静かに闘志を燃やした。



　侍の元気印・松田宣浩は「本線では雰囲気がガラッと変わる」と経験を語る。「あっという間に1試合が終わり、あっという間に1次リーグが終わり、あっという間に大会が終わってしまう」と。

　だからこそ、1秒たりとも無駄にはできない。「1球1球、やるべきことをやっていく」と力強く言い切った。

　世界の頂点へ。侍ジャパンの戦いが始まる。